稲葉振一郎『経済学という教養』文庫版

 日本国民の皆さん、お暑うございます。この季節になりますと私のように反射率が高い人はちょっと大変でございまして 笑。もう気分は甲子園球場のアルプス席状態です、ハイ。

 というわけでまた暑苦しい議論の季節が再びやってくる予感が田中的にはしているわけです。そこでつい数年前まで「日本大丈夫か?」と大方の世論が賛成していた論争の時期に、「ネオリベ」とか「市場原理主義」とか「グローバリズム」をただ批判しているだけの厨房左翼知識人に向かって放たれた一本の矢である名著が、処を変えてちくま文庫から装いもあらたに登場しました。

 しかも小野善康先生の解説つきという贅沢仕様ですね。しかしこの本を読んだ数年前にはスルーしいてしまいましたが、小野先生を「貨幣的ケインジアン」というのは今とっなっては妥当か、と思います。むしろ構造的ケインジアンとかガンダム世代ケインジアンとか、ええ、話が脱線したのは反射率の高さゆえでした。スンマソ。

 というわけでそこで『蟹工船』読んで共産党に入党しそうなキミ! まずはこの一冊をどうぞ。文庫の表紙、左が稲葉で、右が田中だろってか。大きなお世話です

経済学という教養 (ちくま文庫)

経済学という教養 (ちくま文庫)