米山公啓『マンガ脳』

 これは面白い! 初めは「マンガ読むと頭がよくなるとか、悪くなるとか」というだけのゲーム脳や汚染脳、あるは反ゲーム脳ぽい本かな?と思ったが、トンデモない*1。ちゃんとしたマンガ論になっていて、なんとなく脳の機能もわかる一冊でふたつお得な本でした。行動経済学やゲーム論の話も援用しているけれどもそこの部分はまあ目を瞑っても、十分経済学に関心のある人でもいけます。特に脳の機能と自己欺瞞的な話を扱った箇所は秀逸。

マンガ脳 マンガを読むと頭が良くなる!

マンガ脳 マンガを読むと頭が良くなる!

*1:追記:このエントリー書いた後で複素経済学のアマチュアがこの視点から本書を誉めているのを知っておもわず微苦笑 毎回あの人は帯や目次の文言にひっぱられてるんだなあ。それが彼の速読のコツみたいね 笑 まあ、それは古典的な速読のコツであり、あまり信頼できない書評を書くコツでもあるけれども ただ本書が面白い点には同意