2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大城立裕『カクテル・パーティー』

矢野利裕さんと栗原裕一郎さんがtwitterで話題にしてたので、30数年ぶりに大城立裕『カクテル・パーティー』(岩波現代文庫)を読む。角川文庫で高校生のときに読んだのだが、そのときはマキアヴェッリの影響をうけていてその各人各様の視線(感情と倫理)に…

正村公宏『ダウン症の子をもって』

僕が大学生のときに話題になった本であるが、いままで読む機会を逸していた。自分も子育てを経験してきた今になって読んだ方がよかったと思える一書だ。他人と比較することができない、その子供なりの個別性、そして家族のつながり、社会とのつながりのひと…

ビートたけしのTVタックル「アイドル大論争」に出演しました

かなりな反応があってさすがに人気番組なだけあるな、と実感してます。コメントの内容は経済についてはほとんど付け足し程度で、だいたいがファン的感想を話してただけですね 笑。しかしスタジオの収録は本当に楽しく、それとかなりカットされてましたが、ビ…

制服向上委員会見聞録

地元の石神井公園に制服向上委員会が駅前でミニライブを行うというので見に行きました。最古参のアイドルグループにして、他のアイドルのイベントにはめったに姿を見せない、ある意味の「孤高」のアイドルになってしまっているこのグループ。その左派に傾斜…

「中央公論が載せられなかった中森明夫「アナ雪考察」全文」でコメントin『サンデー毎日』7月6日号

中森明夫さんの「アナ雪」論に関してコメントしています。雑誌『中央公論』における皇族関係の記事についての編集サイドの先入観の存在について簡潔にコメントしました。この問題は中森論説だけというよりは、同誌の編集的イデオロギーの長い歴史の一齣とし…

「政界のドンは不遇な作家?(前編)」石原慎太郎・豊崎由美・栗原裕一郎in『婦人公論』7月7日号(構成:白坂微恵)

これは面白い対談。『石原慎太郎を読んでみた』で明らかにされていなかったエピソード、特に石原氏とビジネス、演劇界との人的なネットワークが前半で明らかにされている。後半はボクシングがなぜ石原作品で特別な位置にあったのかを実体験から説明している…

『かわいい闇』(マリー・ポムピュイ&ファビアン・ヴェルマン (著)ケラスコエット (イラスト) 、原正人訳)

なかなかブラックで、またかわいいストーリー。ホラー版『借りぐらしのアリエッティ』か? 笑。かわいい闇作者: マリーポムピュイ,ファビアンヴェルマン,ケラスコエット,Marie Pommepuy,Fabien Vehlmann,Kerasco¨et,原正人出版社/メーカー: 河出書房新社発売…

『山下洋輔×スガダイロー』

昨日、ベルサンの長谷川さんから先行して頂戴しました。ありがとうございます。面白い!山下洋輔 ? スガダイローアーティスト: 山下洋輔?スガダイロー,山下洋輔,スガダイロー出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC発売日: 2014/07/02メディア: CDこの商品を含…

トークライブ:杉田俊介氏の『宮崎駿論』(NHKブックス)を巡って:出演 杉田俊介・古谷経衡・田中秀臣(動画リンク先)

通がみればなかなかない組み合せ三人による本格的宮崎論がぎっしりの展開。僕もメモをしばしばとりながら話してました。ご来場いただいた皆さんも宮崎駿の世界、そして杉田さんの著作の濃さを堪能していただいたのではないか、と思います。以下にライブの動…

上念司『国土と安全は経済(カネ)で買える〜膨張中国包囲論〜』

上念さんの最新刊。上念流地政学が全開である。仮想敵国としての中国(本書では支那表記)の海外進出をどう防ぐか。そのキーはふたつ。ひとつは、中国を包囲する陸の諸国(ロシア、トルコ、ベトナム、インドなど)との政治的・経済的な連携を強めることであ…

今日は「ビートたけしのTVタックル」の収録でした(写真集)

情報解禁されたので、二日前に戻って(これ書いてるの実は20日の朝)、収録の日に楽屋で撮った写真を以下に。仮面女子、BELLRING少女ハート、さっちゃん、スルースキルズのみなさん。あとスルースキルズのマネージャーさん。とても綺麗な方だったのでツーシ…

ネットで読める『アナと雪の女王』論(メモ)

中森明夫「「中央公論」掲載拒否! 中森明夫の『アナと雪の女王』独自解釈」 古谷経衡「アナ雪が描く「異なる価値観の共生」という夢」 異なる価値観との「共生」。この実現しがたい「理想」を、しかし困難ゆえに高らかに表現することこそディズニー映画の役…

中森明夫「『中央公論」は「ありのままで」を唄えない」in『毎日新聞』6月17日夕刊

中森明夫さんの「「中央公論」掲載拒否! 中森明夫の『アナと雪の女王』独自解釈」がネットで話題沸騰中だ。いろんな議論に発展しそうで、Real Japanの編集長としてとても嬉しいことである。 さてこの論説を対をなす毎日新聞夕刊の論説を紹介したい。中森さ…

青木昌彦『青木昌彦の経済学入門ー制度論の地平を拡げる』

20年くらい前に僕も青木昌彦氏の本を熟読していた。ご本人にもお会いしたことがあるのでその英知は十分に理解しているつもりである。ただ10数年前に経済時論を初めて、たとえば日本のサラリーマン論を書いたときに、青木氏の比較制度的な観点からの日本経済…

中野剛志『日本思想史新論ープラグマティズムからナショナリズムへー』への小室正紀書評(『日本経済思想史研究』2014年)

中野氏のこの本は出たときに一読したが正直通読がつらかった。ひとつには日本思想史研究としてはあまりに杜撰に思えた。現代の問題意識にひきつけて過去の思想の再解釈を行うことは、僕は好意的な立場に立つ。しかしそのためには過去の思想を正確にとらえ、…

BELLRING少女ハート「プラスチック21g」in六本木morph-tokyo

去年の夏ライブでみたきりのベルハーを諸事情あって直近の姿を見ておきたかった。楳図かずおではないが「少女が終わる!」時に起こることといっていいのか、崩壊感覚全開のライブだが、特に「プラスチック21g」には聴いているうちに、不意に感情がわきあがり…

金子洋一参議院議員による黒田日銀総裁への質疑in財政金融委員会(5月15日)のまとめと感想

遅れて申し訳なかったですが、金子洋一議員の財政金融委員会での黒田日銀総裁への質疑応答ですが、動画を拝見したり、ネットの評判などを見ました。現段階でこれほど深くポイントをついた質問ができる国会議員は、金子さん含めてほんの数名だと思います。そ…

若田部昌澄「経済学史の窓から」in『書斎の窓』2013年7.8月号から現在まで連載中

『書斎の窓』は毎号頂戴するのだが、実はまったく読んでなかったw。ところがこの前、若田部さんにお会いしたときに連載が始まって一年近く経つということをお聞きし、あわてて読みだした。経済学史の主要な話題をほぼ時系列に即して毎回ワンテーマで展開。…

田中秀臣「中国经济可以渡过难关」in『環球時報』2014年6月10日

いままでインタビューやコメントなどで中国の媒体に登場したことは何回かありましたが、書き下ろしの論説は初めてになります。テーマは中国の「バブル」崩壊後の対応を、日本のバブル崩壊後の教訓を踏まえて、どう適切なマクロ経済政策を採用するか、また中…

「AKB握手会どう再開」in『読売新聞』6月12日朝刊でコメント

読売新聞文化部森田睦氏によるAKB48握手会の今後についての記事。森田氏は柏木由紀のファンで、昔からのAKBのファンw。僕のコメント聴取は総選挙前に行われたのだが、実はこの後にもふたりで総選挙ネタを話したりもしていますw。続きはウェブで(違

高橋洋一「集団的自衛権は「正当防衛」だ」in『Voice』2014年7月号

高橋さんの専門は実は安全保障論だった、という意外な冒頭から、そもそも日本のマスコミや一部の論者のように「個別的自衛権」と「集団的自衛権」を分けることがおかしい(両方とも「正当防衛」のアナロジーで考えてみるとそのおかしさに気が付く)という刺…

飯野公一&ティモシー・スール&若田部昌澄『英語で政治経済学しませんか』

政治や経済の話題を中心にして、「戦争と平和」「富者と貧者」「グローバリズムと国家主義」「グローバリズムと経済」「発展と環境」「テクノロジーと科学」「多様性と差別」「社会と正義」といった章立てを設定して、それぞれの章をさらに3つの構成要素「Is…

メモ:外貨準備を巡る論点

質問者2さんの呟きから再注目。以下の諸記事も質問者2さんが再注目してくれたのでまとめただけ。外貨準備等の状況(平成26年5月末現在) http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/official_reserve_assets/2605.htm <平成26年5月末における…

「「アナと雪の女王」空前の大ヒットの秘密−興行収入200億円突破!」でコメントin『週刊現代』

本日発売の『週刊現代』で『アナと雪の女王』についてコメントしました。 ところで、コメント以外で、この記事のまとめ(記者の文章)ともいえるアナ雪戦略のところは、僕が電話取材で言った要旨そのままなのには笑いました。1 主題歌中心の宣伝戦略(これ…

国債金利の時系列データの一括ダウンロードサービス開始

以下の財務省のHPから利用可能。とても便利になりました。http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/

猪木武徳「公智と友情ー福澤諭吉と西郷隆盛の場合」in『吉野作造研究』第六号

2010年に掲載されたものだが、研究文献探しの途上で見つけて拝読。とてもいい講演録。福澤諭吉の(当時は西南戦争で「国賊」扱いされていた西郷隆盛への)友情を、私情ではなく「公」の方にウェイトを置いて考える。 公智公徳に魅かれるもの同士の友情、その…

さんみゅ〜『純情マーメイド』リリースイベントinさいたま新都心コクーン

ほぼ二か月ぶりに、さんみゅ〜のライブに。新しいニューシングル『純情マーメイド』を最後に、全部で5曲を歌い上げる構成。久しぶりにみる五人は、黒髪の量が増えてて生命力の強さを感じさせた。山内遥は相変わらず綺麗でやはり自然と目がいってしまうw。 …

NHKラジオ「私の一言!夕方ニュース」でAKB48についてコメント

NHKラジオ「私の一言!夕方ニュース」の特集コーナーで35分間ぐらいAKB切りつけ事件とAKB48総選挙について話しました。17時15分ごろから50分ごろまで。http://www.nhk.or.jp/hitokoto/ そもそもAKB48の握手会とは何かから始まり、同グループの特徴(宝塚、演…

遠藤恭葉さん出演、映画『おばけ』7月5日から上映開始

トークイベントで一緒にお仕事をしている遠藤さんの新作映画『おばけ』です。新宿K`s cinemaでMOOSIC LAB2014という企画で上映されます。遠藤さんからご案内をいただいて、そこには「もしよければ観に来ていただきたいです。観に来ていただきたいです。(大…

杉田俊介氏の『宮崎駿論』を巡って、トークライブ開催予定(6月21日土曜午後6時より:出演:杉田俊介、古谷経衡、田中秀臣)in 荻窪ベルベットサン(動画配信はありません)

杉田俊介さんの新刊『宮崎駿論』(NHKブックス)を巡って、杉田さん、古谷経衡さん(最新刊の『無韓心』(ワック)も近刊!)、田中の三人でトークイベントを荻窪ベルベットサンで開催します。この三人の組合せというのも実に貴重な出会いになることと思いま…