2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 英エコノミスト誌の経済指標本

週休二日を新に公言してますが、まあ経済ネタです。以前、経済データや経済指標本といわれるもので何かいいものはないかと書きましたが、エコノミスト誌のGuide to Economic Indicatorsの第6版を読んでいるんですがこれはいいですね。英語ができれば学部学…

 小峯敦編著『福祉の経済思想家たち』(ナカニシヤ出版)

共著者のひとり若森さんから献本いただく。どうもありがとうございます。m( )m.福田徳三と河上肇の比較論説もありますか。若森さんのポランニー論、ベンサム、シジウィック、ジェボンズ、エッジワース、マーシャル、ピグー、ホブソン、ウェッブ、ケインズと…

(選挙の感想)全然政治的には都民なんで関係ないけど溝口善兵衛氏が当選してなんか微笑するw ご参考:http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070224#p2

 まあ、こんなこともありました。 

http://jimaku.in/w/Y4p9zfXGf_w/jaKUbWoFfB_

 ヒストリー・オブ・バイオレンス&ホリディ

クローネンバーグの作品を見るのは10年ぶりぐらいで『裸のランチ』を劇場で見て以来である。『裸のランチ』がどうも個人的に気乗りしない出来だったのが原因で、その後の彼の作品からは疎遠になってしまった。『クラッシュ』も見ていない。今回の作品は原作…

 なぜ満州大油田は開発されなかったか?

まるで『ジパング』のネタそのものです 笑)。マンガの方では大油田の存在は確認され、すでに各国の諜報が知り、あやしげな財閥が全員集合状態で、そのまんまマリアナ大海戦に突入しているのでこのままだと簡単なエピローグ扱いになればいい、程度になってお…

 天下りの合理的説明その2(ラムザイヤー・ローゼンブルース仮説)

昨日の猪木武徳氏の「遅れて支払われる報酬」仮説(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070405#p3)と整合的な天下り論を展開しているのが、M.ラムザイヤー氏とF.ローゼンブルース氏の『日本政治の経済学』である。彼らの基本的な見解は本人(プリンシ…

 日本銀行人事関連記事ネタ

献本いただいた『FACTA』四月号をペラペラみていてやはり最初に読んだのは、「木村剛と手を組んだ竹中の魂胆」でした。竹中氏と木村氏の手の結び具合は同誌を読んでいただきたいわけですが、僕が注目したのは同誌の記事が日銀総裁のポストに野心を抱く竹中氏…

 メールマガジン日本国の研究「漂流か、上げ潮か:ブレトンウッズ2.0下の日本経済」

さきほど配信されました。猪瀬さんの直近の活動報告と論説もありお得な仕様になっています。僕は地方財政・分権問題ともによくは知らないのでその意味でも参考になりました。バックナンバーもそのうちhttp://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.htmlに掲載され…

 遅れて支払われた報酬仮説=「天下り」の合理的説明

公務員制度改革の話題は下のメールマガジン時代はよく関連する文献を読んだ。天下りについては経済学者からの見方としては、猪木武徳氏が『学校と工場』の中などで説明していた「遅れて支払われた報酬仮説」というものがある。 日本の「ベスト・アンド・ブライ…

 ロバート・フランク他『ウィナー・テイク・オール』の“ひとり勝ち”市場の分析

「ひとり勝ち」社会を分析した古典ともいえる本。フランクはバーナンキとの共著の経済学教科書を書いてる人でもある。「ひとり勝ち」(ウィナー・テイク・オール)市場は本来はスポーツや芸能などごく一部の世界で、ごく少数のトップパフォーマーがその市場の…

 書評:安達誠司『円の足枷』

先週、『エコノミスト』に掲載されたものの元原稿(実際に掲載されたものと少し違います。 日本銀行が2月に金利引き上げを決定した直後に、上海株式市場の暴落に端を発する「世界同時株安」の衝撃が世界を襲った。日本銀行はいわゆる「円キャリートレード」…

ランダール・S・ビリングスレイ著 望月衛訳『アービトラージ入門 裁定理論からマーケットが見える』

今日読む予定。望月さんの新しいお仕事。感想はたぶんここに数日してから追加して書くと思う。 本当にただの感想だけどw、これは大学での半期の講義テキストとしては最適かも。まずいいのは国際的裁定という現在あまり成立していない事態wをきちんと例示し…

 Thomas Palleyの日本の低金利政策とブレトンウッズ2.0への反論

Palleyの日本の低金利政策への反論(もう日本は停滞してないから金利あげて世界経済に貢献すべし論)とそれに密接に関連する新ブレトンウッズ体制(ブレトンウッズ2.0)への批判。 http://www.thomaspalley.com/?p=73 http://www.thomaspalley.com/docs/rese…

 猪瀬メールマガジンへの帰還

4年ぶりぐらいに古巣(時論の出発点)で長いリフレ論説書きました。近々配信予定でしょう。ご登録は下。http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html

 アダム・スミスからSteven Cheung(張五常)へ

山岡訳の国富論は当面さておき、その巻末に収録された根岸隆先生の解説を読みました。そこで引用された池尾愛子さんと若田部昌澄さんのAdam Smith in Japan: Reconsidered from a Non-Marxian Perspective (Lai, Cheng-chung(ed) Adam Smith Across Nations…

 ハミルトンのアメリカ不動産「バブル」とその崩壊への診断

http://www.econbrowser.com/archives/2007/03/bubble_bubble_t.html 資産バブルを公衆の価格期待だけに依存する現象と定義した上で、ジェームズ・ハミルトンは各州の不動産価格の変化率と各種要因(利子率、雇用成長率、人口成長率)で推計した結果、過去の…

 中国におけるインターネットの規制(メモ)

毎月献本いただいてる(はずの)『Voice』5月号への切込隊長の投稿に関連して、長く本棚においてあったJack Goldsmith & Tim WuのWho Controls The Internet?を取り出してみる。なにかきっかけでもないと読まない本なのでこの機会にざっと読んでみることに…

 消費者物価指数の展望

ドクター矢野の意見に何も付け加えることありません。http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20070401

 スーザン・ストレンジ『カジノ資本主義』

最近、岩波から文庫で再発されたもの。ただし原著者の何か新しい文章は収録されていない。この本の翻訳がでた88年はバブル初期の世の中であり、題名が非常に時代に適合していた。日本の経済論壇との関連でいえば、この後、ストレンジの諸説は例えば宮崎義一…

 経済学者が忘れた弔いの言葉

http://d.hatena.ne.jp/fhvbwx/20070330#c1175407629に至るまでのfhvbwxさんとのやりとりから思ったこと(むこうのコメント欄に長々書くのも申し訳ないのでid.TBで)ですが、ほんの四半世紀くらい前までは日本の経済学者たちにとって文学はいまより格段に身…

 ニチギンジャーのテーマ(ITOKさん作成)

松尾さんの申し出にお応えし、ITOKさんには無断で 笑 「表」ブログに移植してきました。続きをクリック

 はてな記法など変更

一昨日のタミフル関連のエントリーですが、はてな記法など微修正を行いました。ご確認ください。 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070330#p1

 諸星大二郎『私家版魚類図譜』と恐ろしき四月馬鹿

鳥類よりもいいかもしれない。「深海人魚姫」と「深海に還る」の連続する二編がやはりいい。特に前者はなんだかまったりとした雰囲気もあり秀逸。そうえば『諸怪志異』の文庫版もいつの間にか出ていたのか。私家版魚類図譜 (KCデラックス モーニング)作者: …