週休二日を新に公言してますが、まあ経済ネタです。以前、経済データや経済指標本といわれるもので何かいいものはないかと書きましたが、エコノミスト誌のGuide to Economic Indicatorsの第6版を読んでいるんですがこれはいいですね。英語ができれば学部学生向きにも最適でしょう。特に最初の指標の基礎知識(年率換算、移動平均などの算出)は周到な注意書きとともに日本ではこれだけ丁寧な(丁寧すぎる?)解説本は皆無なだけにいいと思いました。ステップを踏んで基礎データがどう計算できるかをそれこそ手取り足取り教えてくれて、日本の類書だと当たり前か紙数の無駄かで端折っている(でも最重要な)ところが書かれているのは涙が出るくらいいいです。それとやはり世界各国の最新データ(06年まで対象)が比較できるところがこれまた日本の類書ではほとんどないでしょう。日本語で手軽(といってもやや高度ですが)に読める『入門経済統計』(小巻泰之)、『SNAがわかる経済統計学』(作間逸雄編)などもいいのですが、洗練された英語とやはり視野が広く明瞭な解説でこのエコノミストの経済指標本に優るものはちょっとないような気がします。これ翻訳で出せばいいのに。
Guide to Economic Indicators: Making Sense of Economics (The Economist)
- 作者: The Economist
- 出版社/メーカー: Bloomberg Press
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: ハードカバー
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