2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日本銀行とFRBの違いを一言ぐらいでまとめる

先日もこのブログで話題になったし、昨日ぐらいから日本の各所でもジャネット・イエレンの発言が注目されている(和訳は暇人さんのところ)。FRBの当事者が日本銀行とFRBは違うと強調しているのは、僕みたいな人からみると「日本銀行の政策は反面教師ずら」…

経済学者の「マンガ」評ベスト

新成人おめでとう。わが国のトップをみればわかるけれども、大人になったらマンガは控えめに 笑*1 最近は、マンガ批評を専門にする人たちにかなり失望感がある*2。こころのどこかで「マンガ読むとバカになる」仮設が本当なんじゃないか、とさえ思えてきてい…

給付金反対60%超と本当に何もしてない麻生政権

朝日新聞の一面では世論調査の結果がでていた。みんな給付金が嫌いなようである。僕は給付金を止めることには反対してもいい。もっともいまのスキームではダメな点は何度も書いているのでそれを参照にしてもらいたい。ダメなものでもなんらかの効果があるし…

150万アクセス感謝

まだ、正確にはちょっとありますが、今日中に到達しているかと思います。140万だったのが一月前でした。たぶん経済関係ではご覧いただいている人の数でも質的なレベルでも恵まれているほうだと思います。ほかのはてな日記の標準アクセス数がわかりませんから…

根井雅弘『経済学はこう考える』

根井氏の本には一貫して批判的だったが、残念ながら若い人(ジュニア)向けのこの本でも同じである。「経済学者にだまされるな」という懐疑的警句は、経済学の初心者にとって迂闊な物言いである。著者の想定する「主流派」経済学でさえもその教義の基礎を学…

懸念したとおりかな(日経報道から)。

山形さんと僕のコメントを以下にエントリー収録。いまの日本の経済報道を考える上でも重要かな、と思う。率直にいって、ここまでひどいのは日経では稀な気もするが。正直いうと日本の新聞は、家族が読むので朝日をとってるけれどもほかはすべてネットのみ。…

連合とかの構造改革主義・筋肉主義としてのワークシェアリング論

02年に連合によばれてそこで幹部の方々の前で、野口旭さんとの共著『構造改革論の誤解』の担当章について講演させていただきました。 その時の記事はここhttp://www.rengo-soken.or.jp/dio/no160/ridazusemina.htm そのとき、出席していた連合の幹部の皆さん…

仁田道夫・久本憲夫編著『日本的雇用システム』

献本いただきました。ありがとうございます。久本氏の『正社員ルネサンス』は、数年前に安達さんと『平成大停滞と昭和恐慌』を書いたときに、私はかなり参考にしました。本書も日本の雇用システムの「中核」として正社員に焦点を当てて、雇用調整、賃金制度…

竹森俊平ほか『米金融危機、日本の活路はどこにある!?』

これも献本頂戴しました。ありがとうござます。巻頭の竹森さんへのインタビューは必読です。非常にわかりやすく参考になります。これもあとで少し感想を書き足しますね。ほかには知人では、中岡望さん、山崎元さんが寄稿されていますね。米金融危機、日本の…

原田泰『コンパクト日本経済論』

原田さんからご恵投いただきました。ありがとうございます。去年の年末は原田さんの知的ヒストリーを期せずして書かせていただくことになりましたが、この本は原田さんの最近の日本経済に関する包括的な見解を、大学学部半期の講義で利用できる形で、非常に…

「首相が方針転換」……どんだけ重要なの、それが?

本日の朝刊を見ると、一面に「麻生首相方針転換」とある。ついに定額給付金を大幅増額で20兆円か、あるいは日本銀行と協調しての大規模マネタリゼーションか? と不況が「100年に一度」規模の国では、ふつうそのような記事が紙面に踊るかもかもしれない…

米国の貨幣乗数、ゼロハチダイバー

マンキュー先生のブログから。しかしこれはすざまじい。

雇用流動化論というまやかし

構造改革論やいまだに根強い不況下でのサプライサイド改革の核心部分が、この「雇用の流動化論」。今日の非正規労働者が膨大に生まれたのもこの不況下での雇用流動化論という悪しきイデオロギーが加担しているためである。 最近でも、この不況下でこそ、雇用…

デフレ期待回避のためのインフレ目標の考慮(米国FRB)

ロイターの記事から http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35734020090106 議事録では、政策金利がゼロに近い水準になるなか、経済を活性化しデフレの長期化を回避するために他に取り得る手段が検討されたことが明らかになった。 さらに、…

定額給付金雑感

定額給付金が政治的な争点にまたなっているみたい。実はなんでもめてるのか理解不可能。年末に、偶然に聞いたJ-WAVE(ちなみに同局の経済ネタはジョン・カビラの落ち着いた物言い以外はゲスト含めて最低最悪。10数年来の視聴者として涙)にたぶん大川総裁…

仕事はじめ

仕事はじめです。僕も。年末から昨日まで体調を整える意味もかねて安静にしてました。基本的に復活。今年は自分のスケジュールが過去最大の過密さを持っています。気を引き締めてやらないといけないな、と思っています。結局、僕がいまの状況でできることは…

討論番組のご感想いただく

http://d.hatena.ne.jp/next49/20090104/p1 率直にいってすごく参考になりました。よく見ていただいていると思う。実は僕は時間がとれなくて収録したものを見てないんですが(速水健朗さんにちらっと感想聞いた程度)、あの場にいたときの感想とか、休憩時間…

奴隷制が配分の効率性で自由雇用制より優位なの?

コメントきたのでついでに。ノーベル経済学賞受賞のフォーゲルらが奴隷制が「効率的」だといったという話だけれども、これただ生産性が上まわっているというだけで、そのブログで話題にしている「配分の効率性」に直接関係する問題ではない、というのが通説…

箱根駅伝復路

横浜駅前にて応援。しかしすごい人だなあ。昨日応援したところとは比較にならないほどの大人数。選手もばらけてくるので油断するとどの大学の順位が上かわからなくなってしまう。上武大学は初出場の試行錯誤の中、非常に健闘したと思います。創部して確か5…

ネオテニー論とコミック(マンガ)、「かわいい」表情の経済学

ちょっと前、かの『トンデモ本の世界U』で名指しで(僕も含めて)批判された増田悦佐『日本型ヒーローが世界を救う!』(宝島社)の久しぶりのネタです。暇があるわけでもないのですが、日本の論者の書くマンガ表現論が軒並み難しい(遠慮しないで書けば自…

箱根駅伝往路

沿道で応援しました。いつもはゼミで小さくみえる学生が、走っている姿がとても大きく見えました。ちょうど競い合っているところでしたので、思わず応援の声にも自然に力が入ってしまいました。しかし沿道の応援の数はすごいですね。電車に乗っているときか…

コミットメント付きの新年の目標

明けましておめでとうございます。明日と明後日の箱根駅伝の応援に盛り上がっている田中です。街頭にでて応援しますが、ちょうどゼミ生の走る区間にうまく当たったようで応援にも特に力が入りそうです。 さて今年もみなさん、よろしくお願いします。今年の私…