「首相が方針転換」……どんだけ重要なの、それが?

 本日の朝刊を見ると、一面に「麻生首相方針転換」とある。ついに定額給付金を大幅増額で20兆円か、あるいは日本銀行と協調しての大規模マネタリゼーションか? と不況が「100年に一度」規模の国では、ふつうそのような記事が紙面に踊るかもかもしれないが、わが国では、議員や閣僚が定額給付金使うべきだ、自主決定だ、とかいう類の「お話」。しかも昨日書いたが、これらの新聞・テレビなどの論調は、「世論」に調和的な意見を採用しているようで、定額給付金を使うこと自体が「ムダ」という意味が不明なものである。あまりにレベルが低い報道姿勢ではないだろうか?

 すなふきんさんの日記には、僕が昨日、書きそびれたことが適確に書いてあるので長文引用で申し訳ないが以下に掲載させていただく。

すなふきんの雑感日記:何が言いたいかよくわからないんですが?

定額給付金撤回しろの大合唱なんだけど、つまりは完全にやめちゃってそのカネをどっか「効率的な分野」に回せということらしい。それって結局公共事業やれということと同義なんだけど、つい先日まで「公共事業は無駄」と叫んでたマスコミ人の同じ口から出てくるのは不思議な光景だ。いや、公共事業そのものが無駄なんじゃなくて、公共事業の中でも必要(福祉や介護など)なのと無駄(道路、ハコモノ)なのがあるんだ、その見極めが大事なんだとお決まりの答えが返ってくるかもしれないけど、そもそもその「見極め」を誰がやるのかという話。どっかの官僚がやるのか?どうやらおカネの使い道を国民自身が自由に決められるより、「お上」によって恣意的に決められる方がいいと思ってるらしい。「国の借金」とかいつもうるさいのだし、だったら国民が国に貸しているおカネが返ってくると単純に考えれば何も文句はないはずなのに、なぜかそれは気に入らない。

 プログラマになりたいさんhttp://d.hatena.ne.jp/dkfj/20090106は20代に集中的に給付金を配れ、という刺激的な案を提起されている。あわせて参考になった。

(おまけ)あといいかげんに首相の漢字の間違いをいちいち新聞に大きくとりあげるのもやめたほうがいいのでは? 首相が漢字知らないのは十分にわかったけれども、もうただの「いじめ」のレベル。新聞が露骨な個人攻撃してどうなるんだろうか? 読んでて正直、気分が悪くなる。