2013-01-01から1年間の記事一覧

藪下史郎・猪木武徳・鈴木久美(編)『入門・経済学』(第三版)

隠れたベストセラーといっていい好テキストが10数年ぶりにまさかの全面リニューアルで登場。最新のデータも掲載されていて、同時に日本的な教科書らしく政策的対立点は「バランス」のいい配慮がなされている。個人的にはゼミの学生の基本テキストにしてみた…

新作アップ!消費増税問題編:経済アニメ「【遷】無知との遭遇」

僕の当時の気持ちの一端をよく拾っていただき感謝します。ところで作中の田村秀男さんのかっこいいキャラについてこの前、ご本人にいったら微笑してましたw。今回もよくできていて面白い。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm22428884 過去の日銀問題編は以…

どうなる?どうする?TPP(チャンネル桜経済討論)

TPPについて積極派と消極派にわかれて議論しています。個人的には冒頭の三橋貴明氏との「TPPはデフレを促すか」をめぐってのものが面白いと思います。他は「コメ、コメ、コメ」と正直げんなりして、それはコメ問題であり、TPPのより重要な医療や保険などの問…

『週刊現代』で「ディー・エヌ・エー ミクシィ グリーほか 突然儲からなくなった会社何が起きたのか 少し前はあんなに羽振りがよかったのに 」にコメント

先週の月曜の『週刊現代』での記事ですが、コメントはネットでも読めます。この記事、かなり面白いですね。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37698

テレビ朝日報道ステーションサンデーで「恋するフォーチュンクッキー」現象でコメント

うっかり忘れてましたが、放送されたようです。収録のときは「恋するフォーチュンクッキー」現象について主に以下の点を強調しました。放送でどんなものが使われてたのかは見逃したので確認してませんが 笑。「会いにいけるアイドルから参加できるアイドルへ…

遠藤恭葉主演『バージンロードの小径』(八王子short film第一回映画祭)

八王子Short Film映画祭から帰宅。道がすいて楽だった。なによりも春まで別宅のあった調布あたりを車で走って懐かしかったなあ。 しかしこんな豪華な会場とは。また観客やプレス関係で超満員なのも驚いたこと。こんなに立派だとは、予想してなかったので、普…

2013年に出版された経済書で心に残るベスト20 発表!

100名近い方々にご協力いただいた経済書ベスト3、その集計ができました。すでに5日のトークイベント席上で報告させていただきましたが、ここでブログ版をご紹介します。ご協力いただきました皆様どうもありがとうございました! 僕も改めて振り返って参考に…

カオス的トークイベント:「デフレよ、さらば!」in荻窪ベルベットサン(動画ほか)

昨日、開催された年忘れトークイベント「デフレよ、さらば」。大盛況のうちに終わりました。ご来場いただいたみなさん、出演者の方々、そしてスタッフの方々、どうもありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか? 昨日の動画がアップされておりま…

原田泰『若者を見殺しにする経済』

これから生まれてくる人たち、現在の若い世代が現在直面している困難、また将来の経済的負担を、1)デフレ&低成長の弊害、2)年金の重負担、3)グローバル化の後退、4)若者の経済的格差(非正規雇用の増加など)、5)成長戦略という名の産業保護政策の…

速水健朗『1995年』

「日本人は歴史に学ぶことが苦手である。そして何事も忘れやすい」と速水さんが書くように、本書は「時代の転機」としての1995年という見方をとりあえずカッコにいれて、現在のすぐ隣人ともいえる過ぎ去ったある一年をともかく著者なりに振り返ってみよう、…

上念司『悪中論』

『悪中論』という題名からだと極端な内容かと思ったらそれは大間違いである。いまの中国の経済と政治との関係をさまざまなデータやソースから明らかにした良書である。 本書で僕が特に注目した諸点は以下である。1.中国の「ルイスの転換点」問題の解決のむ…

『ヱヴァンゲリヲンのすべて』

坂上秋成さんが責任編集している冊子。とても面白い。巻頭の栗山千明氏とのヱヴァ語りは特に、この20代後半のふたりがどう旧作と新劇場版それぞれを消費し、評価していったかを通じて、時代の流れやそのときどきの感性の違いを浮き彫りにしていて興味深い。 …

似非ケインジアンに告ぐ第六回(シリーズ完結)

似非ケインジアン(pseudo-keynesian)をもっぱら批判した第1回と第二回、そしてケインズ自身の生涯と経済思想を追った第三回以降の長いシリーズもようやく完結。ご視聴いただいたみなさん感謝です。アシスタントの塚本ちゃんもブレイク。ネット経済系のアイ…

]ケインズの核心部分へ(似非ケインジアンに告ぐ 第5回:チャンネルくらら)

いよいよケインズの理論的核心部分ー貨幣的経済論とヴィクセルコネクションーに突入していきます。頑張れ、塚本ちゃん!(違。利用したパワポは以下に。

ディビッド・スモール『スティッチ』

編集の方から頂戴する。どうもありがとうございます。この作品は掛け値なしの名作です。数年前に原書で読んでて感動したのでブログにも書いたことがあります。以下はそのときの文章のコピペ。http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100112#p3Stitches(編…

宮崎哲弥『仏教教理問答』

宮崎さんの仏教問答三部作の一冊である。ほぼ二年ほど前に一回読んでいるが、かなりハードな内容に思えた。ただし編集が詳細な注をふるなどしたり、宮崎さんが途中途中でわかりやすい例示(小説や映画などの参照事例を用いるなど)をしているので、内容ほど…

ケインズを知りたい人のためのブックガイド

ケインズは複雑な人だ。だが彼の著作を読むと知的に刺激をうけるのも確か。ここではケインズの業績を知るための入門書から、ケインズ自身の読みやすい著作、そして最後に時論にケインズを活用するにはどうしたらいいのか、それを考えるための何冊かの本も紹…

似非ケインジアンに告ぐ 第4回(チャンネルくらら)

ケインズ論の第二回。以下にパワポの画像を

さくらじ#112、田中秀臣のクールじゃない話

古谷経衡さんとsayaさんたちと楽しみながら話してきました。お楽しみください。ニコニコ生放送はこちら http://www.nicovideo.jp/watch/1385091386youtubeはこちらから

経済討論:米中経済の行方と日本(チャンネル桜)

なかなか面白い討論でした。特に宮崎正広先生の中国ネタの数々にはそのまさにネタぷりに感心しきり。最後の最後の切り札的発言も超おもしろいw

ももいろクローバーZ「GOUNN」:多様性をいかに超えるかの問い

ももクロちゃんたちの新曲は、毎回そうだけどとても挑戦的なものだ。MVも含めて一見するとそのビジュアルや題材に意表をつかれるが、その底流にはいつも同じ、自分たちの試練を乗り越える(いつも笑いとネタと猛烈なエネルギーをかっとばしながら)という…

p1[経済]『日本経済は復活するか』の書評情報(毎日新聞社『週刊エコノミスト』)

『日本経済は復活するか』の書評がたまたま読んでた『週刊エコノミスト』(11月26日号)に掲載されてました。ありがとうございます。「特に第三部「日本経済は再生するか?」座談会と第四部「消費税増税ショックと今後の経済対策」は読みでがある」とのこと…

ジョン・メイナード・ケインズ編(似非ケインジアンに告ぐ第三回)

いよいよ本編のケインズ自身の経済思想の解説。以下は第三回で利用したパワポの画像。あわせてご利用ください。動画はこちら

p1[経済]年忘れトークイベント「デフレよ、さらば!(仮)−2013年の日本と世界と猫ちゃんをふりかえる」(12月5日木曜)開催予定!

年忘れトークイベント「デフレよ、さらば!(仮)−2013年の日本と世界と猫ちゃんをふりかえる」 12月5日(木曜日)開場 18時30分 開演 19時(〜22時) 出演:田中秀臣(経済学者)、古谷経衡(評論家)、遠藤恭葉(モデル) ゲスト:さっちゃん、saya、DJ Sm…

社会派討論バラエティー"IKUSA"〜AKBvsももクロ〜天下一アイドルはどっちだ!?

表題のニコニコ生放送に出ました。経済はまったく関係せず、ただのアイドル語りです。僕はAKB48もももクロの人たちも人間として好きで応援していますが、アイドルとしてではないので、正直、一方を応援するのはいかがなものかと思いましたが。笑(アイドルと…

p1[経済]週刊『エコノミスト』に河上肇論を寄稿しました

本日発売の週刊『エコノミスト』の「温経知世」に河上肇についての論考を寄せました。高田保馬(第100回)に次いで、このコーナーは二回目の登場。河上肇は僕とはまったく考え方も生き方も真逆といっていいですが(しかも表裏一体とかではなく完全に違う)、…

似非ケインジアンに告ぐ第一回&第二回〜戦前から戦後にかけての「貨幣なきケインジアン」=公共事業中心主義=旧日銀理論の由来を語る

上記の表題のように上念司さん、塚本ひかりさんと語り合います。第三回以降は、ジョン・メイナード・ケインズ自身の経済思想を語り、さらに特別編では最新のマクロ経済学をアシスタントの塚本ちゃんも「わかりました!」(目がキラリ!)というほど簡潔に語…

さんみゅ〜定期ライブ第6回(京極友香企画編)、才能爆発のライブ!

仕事で第5回の野田真実編を見ることができずに残念だったけど、ともきょん(京極友香編)は、やぁちゃん編と並んで、さんみゅ〜に集っている少女たちの潜在能力と多様性をまざまざと実感できるライブだった。 まずオープニングアクトでみせた習字の才能、そ…

チャンネルくらら特番「似非ケインジアンに告ぐ」(本当のケインズを語る)予告編

お待たせ。これが新しい経済思想史塾だ! 予告編解禁。 「似非ケインジアンに告ぐ」ジョン・メイナード・ケインズ編(田中秀臣、上念司、塚本ひかり) 塚本ちゃんはアイドル級の美人です。これからどんどん出てきますよ。それもお楽しみに。本編は明日から …

『SAPIO』12月号の消費税特集にコメント協力、ラッファー曲線について

コメント協力という形になりました。メモとして記録。もともとのコメントにはラッファー曲線について聞かれたものがあったので以下にコピペ。 ラッファー曲線は税収と税率の組み合わせで、最適な税率が存在するという議論。ただそれ以外には何も注目していな…