消費者物価指数(コアCPI、コアコアCPI、新指数)は「ほぼ水平」が「客観的説明」ではなく、アベノミクス以降上昇反転が「客観的説明」

 同じく平井俊顕さんが上記エントリーと同様に、CPI(消費者物価指数)は90年代以降「ほぼ水平」が「客観的説明」だといったので、これも日本銀行が政策目標で参考にしている消費者物価指数の三タイプ(コアCPI、コアコアCPI、新指数)の動向をみてみる。

 ここでも平井さんの「客観的説明」(この意味するところは上記エントリー注を参照)は正しくはない。アベノミクス以降に絞っても「ほぼ水平」ではなく、三指標すべてがプラス域にかなりの大きさで反転。

 現状でコアCPIが下落しているのが目立つ(理由をいわないのが平井さんの「客観的説明」なので僕もそれにあわせてここでは書かない*1)。

出所:日本銀行「展望レポート」を一部修正 http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor1510b.pdf

*1:普通に考えれば消費増税の帰結