2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ピケティ『21世紀の資本』をめぐる対談(原田泰&田中秀臣)

ピケティの議論を日本に適用する際の問題点を俯瞰的に議論したものです。ご参照ください。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4181421世紀の資本作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/06メディア: 単…

2月5日午後7時開催予定:トークイベント「アイドルの経済学2015年冬号」出演:田中秀臣、柚木萌花(PIP)、さっちゃん他

本格的な経済×アイドルをテーマに定期的にやります。メディア関係の方々もよろしくご注目ください。ネタになるはずです。 2月5日木曜日午後6時半開場、午後7時開演。 会場:荻窪ベルベットサンhttp://www.velvetsun.jp/about.html 料金:2000円(ワンドリン…

ピケティをミスリードするひと

稲葉振一郎さんが「ミスリードするな」とつぶやいてたので何のことかと思ったら、以下の記事で、『週刊東洋経済』の野村明弘副編集長が「――日本はどちらかと言えば金融政策に頼りがちです。アベノミクスは資産バブルを誘発しています。」といったり、「――日…

テロリストの言い分を利用する安倍政権批判の特徴とは?

twitterで書いたことを以下に。 テロリストの言い分を利用して、安倍政権を批判することだけに傾倒する連中がかなりいること自体が驚きである。テロリストの狙いはそのような「安倍政権だったらともかく批判すすべし」と思っている人たちを利用して、国内の…

板橋区ホタル館問題メモ

板橋区区議の長妻さんが、この記事を書いているのでとても興味をひかれた。板橋区は「福島県大熊町のホタル」を代々飼育してはいなかった...その決定的証拠とは? http://huff.to/1yue7Qd個人的にもホタル館は家族で行って楽しんだ思い出があるだけに、なぜ…

第10回河上肇賞選評収録in『環』第60号

河上肇賞の選評が掲載されている雑誌『環』を頂戴しました。予備選考に残った三作(飯塚数人、後藤和智、大石茜氏らの著作)への選評と結果です。 個人的には、「時代と格闘する」という観点から、後藤氏と飯塚氏の著作を推しましたが、前者は支持を得られず…

森公一郎さん(cloudyさん、kmori58さん)死去

cloudyさん。ドラエモンに続いて、また苺経済板の仲間が亡くなってしまった。リフレが政策に結びつくまでに草の根で頑張った同志よ。ここに心から哀悼いたします。 森公一郎さん(cloudyさん、kmori58さん)とのやりとりの一部をご紹介。苺経済板からの引用…

メディア戦略として失敗した民主党代表選、経済政策観の空洞化

あまり気乗りがしない話題ですが(笑)、とりあえず記録ぐらいしておく気分で。twitterでのつぶやきとか情報を以下に。 民主党代表選は、あまりにも内向き&経済政策空洞化で、どうも救いようがない。しかも今朝きいたニュースだと、決選投票にもつれこみそ…

阪神淡路大震災から20年&林敏彦氏の著作

阪神淡路大震災から20年。まだ僕は遅れた大学院生の時代(社会人から大学院へ)。この大災害に対して当時の経済学者で最も積極的な言論活動をしていたひとりが、林敏彦先生。僕が時論を始める際に参考にしたのが、阪神淡路大震災をテーマにしていた林先生の…

『21世紀の資本』と日本をめぐる対談(原田泰&田中秀臣)in『週刊現代』

本日発売の1月31日号で、原田泰さんと僕とでピケティの『21世紀の資本』の評価とそれの日本への適用について、いろいろな視点から議論しています。エッセンスしか盛り込むことができませんでしたが、それでも有益な記事になっていると思います。ご一読くださ…

自殺者数大幅減少ー景気と個別政策の効果かー

速報によれば、2014年の自殺者数は前年よりも1909人減少で、約7%減の25374人。1997年の金融危機以後、一時期は3万人を超える年数が続いていたが、この18年間で最も少ない人数だった。最新の統計 http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/pdf/saishin.p…

沖縄経済メモ

Twitterで書いたことを以下コピペ。 沖縄経済、アベノミクス実質開始の2012年10月以降から円安の恩恵で観光がいまだに爆走中か。http://www.pref.okinawa.jp/site/kikaku/chosei/keikaku/documents/econtrendh26-3.pdf 完全失業率は高いけれども、有効求人倍…

「経済の落込みは輸入物価の上昇に所得が追い付いていないから」という嘘

輸入物価に家計の所得が追い付いてないってのは奇怪な神話。例えば消費者物価の上昇を直近(2014年11月)のでみたら2.4%。このうち消費税増税による上昇は2.1%。つまり0.3が残りの要因。また国内企業物価の前年比2.7%だと消費税増税の効果を抜かすとマイ…

「輸出戻し税は輸出企業への恩恵説は単なるトンデモ」である。

黒木玄さんが9日から10日にかけてつぶやいてたもの。この「輸出戻し税は輸出企業への恩恵説」というトンデモ説は、本当に左派右派関係なく聞く。いったいなんなのか皆目わからない珍説である。 黒木さんは以下の高橋洋一さんの論説とまとめサイトを読むよう…

世界的デフレに嵌るのだろうか?−−答え:まだわからない

期待インフレ率を表す主要経済圏の図表を以下に。日本のブレイク・イーブン・インフレ率はかなりその日々の株価の上下動に引っ張られるのでできるだけ長めの視野で判断していく必要がある。日本 出所:http://www.mof.go.jp/jgbs/topics/bond/10year_inflati…

公共事業の供給制約仮説を直観的に考えるつぶやき

Twitterに書いたものを簡単にまとめただけ。 不思議だけど、多くの人は「公共事業の景気刺激効果」をめぐる問題に関心があるはずなのに、その最新の論点(公共事業の供給制約説)を丁寧に書いてる原田泰他『リフレが日本経済を復活させる』(中央経済社)に…

中国からの生産拠点国内回帰の動きと円安効果

国内製造業 脱中国で国内回帰が鮮明 TDK、中国生産の3割を国内に切り替えへ(産経ニュース) http://www.sankei.com/economy/news/150107/ecn1501070007-n1.html いい傾向だと思う。日本の多くの人は中国の労働者との競争の結果、国内の雇用が失われてい…

山本拓&竹内明香『入門計量経済学 Excelによる実証分析へのガイド』

いまの三年生のゼミ用テキスト候補。やはり大学でプログラム経験がない学生に教えるにはExcelを利用したこの手のテキストはいい。エクセルの実習部分は出版社のホームページにあるのも便利。第五章までをざっとみたが、丁寧な解説なので教えやすそうだ。出版…

雇用最大化は中央銀行の役目になりうるが、賃上げはそうではない

連合の新年会に黒田東彦日本銀行総裁、そして確認できるところでは岩田規久男副総裁も出席した。またこれは報道されているように経団連の榊原定征会長も出席した。これは連合発足以降はじめての出来事である。賃上げにらむ? 連合新年会に日銀総裁、経団連会…

最低賃金と生活保護の関係

生活保護と最低賃金の関係は理論的には、片岡剛士さんと対談した動画でも少し言及したが、生活保護>最低賃金だとまずい。解決策は、前者をさげるか、後者をあげるか、あるいはベーシックインカム的な発想で統合するかの三択になると思う。最後の選択肢を模…

「残業代ゼロ」の法改正についての私見

Twitterで書いた発言を下に。「残業代ゼロ」制度導入へ 国が法改正方針 | 日テレNEWS24 http://www.news24.jp/articles/2015/01/01/07266403.html報道の解説を一部コピペ <厚生労働省は2015年の通常国会で「残業代ゼロ」制度を導入するため、労働基準法…

謹賀新年&論説「なぜ「高度成長」の考察が重要なのか」in iRONNA

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。一年の初めから戦後70年の節目ということで以下の論説を寄稿しました。ご参照いただければ幸いです。なぜ「高度成長」の考察が重要なのか http://ironna.jp/article/771