速報によれば、2014年の自殺者数は前年よりも1909人減少で、約7%減の25374人。1997年の金融危機以後、一時期は3万人を超える年数が続いていたが、この18年間で最も少ない人数だった。
最新の統計
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/pdf/saishin.pdf
自殺者数と景気は相関が高いことが知られているが、この二年間の経済状況の改善と、さらに自殺対策にここ数年経費を増加させていく方針を採用していることも大きい。類似の事例はホームレス対策にもいえ、ホームレス数は景気要因に関わらず対策費の増加に合わせて減少している。自殺者数の減少については、マクロ(景気)とミクロ(自殺対策関連予算の増加スタンス)の両方が功を奏していると思われる。
自殺対策関連予算の推移はまとまったデータがないので拾い集めてみると
平成19年 247億円 平成20年 144億円 平成21年 136億 平成22年 140億 平成23年 150億 平成24年 326億
平成25年 340億 平成26年 361億 である(ここ、ここ、ここ参照)
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日本の自殺と経済回復・停滞 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140107#p2