2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 世界読書放浪

梶ピエールさんから教えていただいたサイト。これは助かります。http://www.doblog.com/weblog/myblog/33838

 ハッピーエンド

う〜ん、何が面白いのかよくわからんかった。チョン・ドヨンの大胆な演技には驚いたが不思議と『ユア・マイ・サンシャイン』の方が格段にエロチックに思える。

 炎上俳句

いなごたち 実るいけだに 穂を垂れり (読み人知らず)*1 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/582474956f34136b8a62bf7789f91bac *1:穂は呆とも読むとある。

 山本弘『アイの物語』

月末に向けての少しお勉強代わりというわけでもないが。ロボット版千夜一夜物語というわけでもないが、かなり僕には冗長に感じた小説。一般的な評価はもちろんかなり高いのだが。むしろいま読み始めた『神は沈黙せず』の方が緊密な世界の悪寒。期待したいと…

 キム・ギドク『悪い女 青い門』

イ・ヘウン(『冬ソナ』のコン・ジンスク役)が、家業の民宿(娼婦の置屋でもある)の娘を演じている。この作品は僕には最初の20世紀のギドク作品との出会い。いままで見た21世紀作品群と比較すると習作的な位置にあるのかもしれない。原題の「青い門」はこ…

 リチャード・ローティー死去

享年75歳。公式サイト:http://www.stanford.edu/~rrorty/ Wikipediaのリチャード・ローティー項目 marginalrevolutionの記事 橋本努「リチャード・ローティーを脱構築する」 (補)マンキュー先生のローティー回顧http://gregmankiw.blogspot.com/2007/06/rich…

 福井俊彦総裁の破綻した政策哲学

『週刊東洋経済』の福井総裁ロングインタビュー*1。話題の中心に今般の日銀政策評価を歪めているとしか思えない論点(円キャリートレード)や資産価格の潜在的リスクだとか、各国中銀の先頭に走るとかいう能書きの日銀の政策フレームとしてのフォワードルッ…

 日本銀行の足枷としての「答申理由書」

過去の日銀法改正時点における「答申理由書」の中に今日の日本銀行の(資産価格を考慮するなどの)総合判断の「足枷」を見出した八代尚光論説。 金融政策の透明性と政府・中央銀行の役割分担 http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0217.html

ロバート・クラム画『カフカ』

原書が入手できず、翻訳もなかったが、ようやく古書で手にいれる。カフカってやっぱ面白いね。プラハを舞台にしてても上の韓流とは違いすぎるって当たり前か。この作品は復刊したほうがよろしいかと思います。 コミック版 カフカ (知的常識シリーズ)作者: D.…

 『プラハの恋人』vol.2〜5

こんな警官やだw こんな外交官いたら佐藤優みたいなおっさんいらないw*1 というわけでなんか支離滅裂感を豊富に湛えた巨大ダムのような『プラハの恋人』ですが、いったい全体なんで僕はこれ見てるのでしょうか? (笑)。ここまできたら最後までいきますよ…

 『Voice』7月号ネタ

若田部昌澄さんがサルコジ(フランス)大統領のユーロ圏の金融政策への批判を枕に、マクロ経済政策が適切に効果をあげることが、結果的には経済成長の安定性にも寄与することを書いています。 山形浩生さんの方は、小泉ケンカ腰外交が中国との競合としては、…

 ブータン再見

『クーリエ・ジャポン』7月号、なんとなく購入(笑)。山形さんの連載は経済ブログ界では懐かしい話題、ブータン社会の真相です。『エコノミスト』誌によるとブータンは国民総幸福指標だけではなく、経済成長率も二桁の高成長であること(日本では前者だけ強…

 メトロン星人の赤いの、決戦の時近し??

なんか今週のつけ*1が全部でたのか偏頭痛と腰痛が昨日からヒドイ田中です(−−;)。そういうわけで今日の研究会、論文コンプリートできてません(汗)。業務報告終わり ITOKさんから注意を促されて気がつきました。メトロン星人の赤いのが候補になるかもしれ…

 キム・ギドク『弓』

7歳のときから10年間、老人に船上に幽閉され続ける少女。老人は少女が17歳になった日に結婚することを夢見る。やがて釣り客として訪れた青年と少女に交感が生じることで、この老人と少女の調和的な関係が急激に壊れ始める……全編、主人公のふたりに台詞はなく…

 お待たせ、加藤涼『現代マクロ経済学講義』書評登場

来週月曜に発売の『週刊東洋経済』に書評掲載。加藤涼氏の『現代マクロ経済学講義』。稲葉振一郎先生曰く「大人な」書評です。いいかえると評価すべきところは大いに評価し、奇妙なところもそれなりに指摘しているということです。お楽しみに。

 現代マクロ経済学と金融政策

個人的な趣味ですが、Jordi Galiの以下のテキストの草稿は超おススメ。加藤氏の本とちょうど補完的で、なおかつ(加藤氏の本では諸事情によりあえて削除されている)政策の失敗を考える視座も提供しています。僕もまだ途中までですが読んでいくとかなり実力…

 キム・ギドク『悪い男』(清算主義<暴力>と倫理の関係)&イ・ビョンホン『夏物語』

ギ毒に汚染されてるオレがいる。『サマリア』はやはりすごい作品だと思うが、この『悪い男』もすざまじい作品。娼婦街を仕切るヤクザが、たまたま街でであった女子大生に一目惚れ、その場で強制接吻貫行。その後、陰謀を企て、彼女を娼婦にしてしまう。男は…

頑張れ!グムスン

怪我で引退した国民的英雄のバレーボール選手グムスン(ペ・ドゥナ)が、幼児を背負い、夫の危機を救うために、ぼったくりバーの店員、援交オヤジなどに強烈アタック&レシーブをかましていくお話。正直いってつまらないです(;;)。ペ・ドゥナのファンなら…

 Barry Naughton:The Chinese Economy: Transitions And Growth

昨日紹介したのですが、うっかり削除してしまったので再掲載。参考文献も最新のものなので中国経済の各論点を満遍なくみるとっかかりとして最適さと思います。これに呉敬レン氏の『現代中国の経済改革』やIMFの経済展望、スタッフペーパーのいくつかをみれば…

 ロバートフランク新作

やはり新刊のナチュラリストの方が話題をよんでいるけれども、フランクのこのコンパクトな講演録は、彼のいままでの相対的幸福論とでも形容すべき中間階層への特異な視点がわかりやすく書かれている。週末の研究会(福田徳三論で報告しますので)が終わり休…

サマリア

『春夏秋冬そして春』で驚き、『うつせみ』でがっくりきて、キム・ギドク作品から遠ざかっていたけれども、こんな素晴らしい作品をいままで見ないでいたとは。人生このまま損するところだった。いままで見た韓流映画の中で最も感銘した。いや、ここ数年見た…

 トンマッコルへようこそ

河上肇が空想したであろう、小国寡民を体現しているような深い山奥の神秘的な村。そこに集いし、南北連合軍、じゃない、北朝鮮、韓国、連合軍兵士たち。この種のテーマですぐに思い出したのが『エーゲ海の天使』。「エーゲ海」も戦争状況の中の桃源郷の話だ…

 『リメンバー・ミー』

いまさら見てますか、そうですか。キム・ハヌル若い! 物語は20年の時を隔てて無線機で交信する大学生たちの物語。79年当時の韓国の社会情勢が背景になっているが、作品自体は恋愛物の王道をいくような感じ。もう少しヒネリがあるとよかった気がするが、佳作…

 岩田正美『現代の貧困』

日本の貧困問題を新書の形式で包括的に知ることができる一書。貧困は価値判断である、と言い切る冒頭の著者の発言にかなりな違和感を抱いてしまい、ここ数日その論点を考えてばかりいるのだが。後刻内容をもう少し紹介するかもしれない。 現代の貧困―ワーキ…

 権丈節健在

年金問題が政治化すればそのときに参考にすべきは権丈善一先生のご意見とネットの相場は決まってます。今回も正論でした。 http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare80.pdfこの80の冒頭がよくまとまってます。79の方はちょっとほかの論点がはいっ…

 青春漫画

マルチュクでブルース・リーだったクォン・サンウが、今度はジャッキー・チェンになって帰ってきた(^^;)。 キム・ハヌルは韓流女優の中では三本の指にはいるぐらい好き。今作でも非常に巧みに演じていて、ふたりの『同い年の家庭教師』より格段にいい。…

 『金星ロケット発進す』

う、これってレムの原作のやつなのか。知らなかった。このシリーズには『怪人ゴーレム』という見たくてもいままで見る機会がなかったのもあって御得。これも備忘録 金星ロケット発進す [DVD]出版社/メーカー: 有限会社フォワード発売日: 2007/03/31メディア:…

 ダニエル・クロウズも参加『フランケンシュタイン』新版

まだ出てない。備忘録代わり。 Frankenstein: (Penguin Classics Deluxe Edition)作者: Mary Shelley,Elizabeth Kostova,Maurice Hindle,Daniel Clowes出版社/メーカー: Penguin Classics発売日: 2007/09/25メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1…

 伊藤秀史・小佐野広『インセンティブ設計の経済学』序章

研究会用備忘録。 伊藤秀史・小佐野広(編)『インセンティブ設計の経済学―契約理論の 応用分析』勁草書房、2003年 序章。以下からpdfでダウンロード可能。 「はしがき」http://obata.misc.hit-u.ac.jp/~itoh/incentivedesign.html 「序章」http://obata.mis…

 早読み!『週刊東洋経済』。高橋洋一論説登場

本ブログでもネタ扱いで登場した「日銀文学」のマイナス0.3%でも「ゼロ近傍」という細やかな「配慮」や、最近の経済指標の不安定さなどを枕に、高橋さんの相変わらずの大胆な切込が書かれています。特に個人的には二の足を踏む計量ですが(笑)、ここ二年ば…