2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 ユア・マイ・サンシャイン&初恋のアルバム

最低の男から逃れるために夜はホステス、昼は喫茶店(兼売春)で働く女性が、最高の牛飼い男と出会い結ばれる話。実話がベースだという。今年のカンヌ国際映画祭主演女優賞のチョン・ドヨンと、どうみても凡庸な田舎のおっさんにしか見えないファン・ジョンミ…

フランク・ミラー『300(スリーハンドレッド)』

数万ものペルシャ軍に立ち向かうたった300のスパルタ軍(ただし『墨攻』の売り文句みたいで、実はほかに数千名の“素人”軍つき)。まるでタイガーマスクを養成する虎の穴のような訓練を積んだ精鋭たちの戦闘の美学を全編で展開。ただそれほど面白くはない。期…

小林伸一郎『NO MAN’S LAND 軍艦島』

『週刊東洋経済』にかなり前に寄稿した書評。 廃墟写真集がブームである。廃墟写真集は80年代後半に一回目のブームを迎え、いまは新世紀からはじまる二回目の隆盛期であるという。前回のブームでは、宮本隆司氏の『建築の黙示録』(1987年・新版2003年、平凡…

刑務所カレー

一昨日のパリス・ヒルトン刑務所経済学の続き(違。Baatarismさん経由で面白いものを次々と読み感銘。刑務所カレーhttp://portal.nifty.com/2006/06/23/a/ (う、食べにいきたい) 旧長崎刑務所の廃墟http://portal.nifty.com/2007/06/01/a/ (廃墟好きとして…

 日韓対決はドラマの破綻もお構いなし、『プラハの恋人』

チョン・ドヨン熱、加熱中。 日本と韓国の外交官同士がマラソンで勝負をすることが、話を無理やり引っ張ってる『プラハの恋人』の初回ですが(笑)。それだけ日韓対決はなにか熱くさせるものがあるのでしょうか(^^;)。プラハの恋人 DVD BOX II出版社/メ…

 マルチュク青春通り

寺脇本に刺激?されてまだ見てなかった韓流映画をいくつかまとめて観ることにする。これは意外と拾い物。モムチャン度もそれほど気にならず、むしろ僕と同じ世代(386世代)の時代的雰囲気が再現されているとしたらその日本の同時代に比しての過酷さには驚く…

 『シルバー假面』その壱

なかなか面白い。ニーナ@ザビーネの演技に頭をひねりつつ、森鴎外や本郷の存在意義にさらに頭を傾げつつも、あっという間に最後までいきました。弐と参も期待してみたいと思ふ。それと中の人=Miwaの立ち姿が綺麗(ここに詳細情報あり)。シルバー假面 1〈…

 河上肇のジャーナリズム

だいぶ前に『東京河上会会報』に掲載したもの。河上の『貧乏物語』を再読する過程で気になって読み返した。細部は直さなくてはいけないけれどもまあこんなものでしょう。万が一引用するときは会報の誤植直した方でお願いします。

 アクセル・レイヨンフーヴッド「エコン族の生態」

なんか海の向こうではいまさらこの論文「エコン族の生態」が流行ってる模様。日本では佐和隆光氏の『経済学とは何なのだろうか』(岩波新書)で援用され80年代に経済学部にいた学生中心に反経済学マインドを普及するのに貢献したことで知られる。同論文では…

 エドゥアール・ロネ『変な学術研究Ⅰ』

イグ・ノーベル賞*1を十分意識したエッセイ集。題名の下にあげてある「光るウサギ、火星人のおなら、叫ぶ冷凍庫」に魅かれて購入。ただし読めばわかるけれどちょっとこれは? それはさておき、経済関係のネタも収録している「コカイン汚染紙幣」と「失業感染…