現代マクロ経済学と金融政策


 個人的な趣味ですが、Jordi Galiの以下のテキストの草稿は超おススメ。加藤氏の本とちょうど補完的で、なおかつ(加藤氏の本では諸事情によりあえて削除されている)政策の失敗を考える視座も提供しています。僕もまだ途中までですが読んでいくとかなり実力がつく気がします。

Monetary Policy, Inflation and the Business Cycle
http://www.crei.cat/people/gali/monograph.html


 それと上の講義録の第2章と3章までを読めば(適宜、加藤氏の本で数学的展開は補えるはず)、インフレ率の粘着性やケインズぽい動きをフォローできるGaliとBlanchardの最近の実質賃金の硬直性を加えたDSGEモデルの論文を読むことを個人的趣味でおススメ。

 *Real Wage Rigidities and the New Keynesian Model
 http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=842285

 それとDSGEモデルの実証の問題点にまで気を配ったこのブログでもすでに紹介したミシュキンの講演はやはりもう一度読みたいものだと思います。