平井俊顕編著『市場社会論のケンブリッジ的展開』

 著者のおひとり小峯敦さん(ブログはこちらhttp://komine-gakushi.cocolog-nifty.com/blog/)にご本頂戴しました。どうもありがとうございます。小峯さんが「ラヴィントンー企業家の規範」を寄稿されています。ラヴィントンはマーシャルとケインズを結ぶ位置にいる重要な経済学者で、小峯さんによると「集団としての企業家」に経済・産業の先導者を期待し、その理論・規範を構築することを課題にしていたとのことです。

市場社会論のケンブリッジ的展開―共有性と多様性

市場社会論のケンブリッジ的展開―共有性と多様性

 本書は他に倫理学者ムーア、ロビンズ・サークルなどについての興味深い論説も収録されています。小峯さんといえば最近、店頭でみて驚いたのですが、ロビンズの自伝の翻訳にも参加されているようです。なぜ驚いたかといいますと夏休みにロビンズの清算主義の勉強をしようと思ってちょうど原書を図書館から借りていたところでした。翻訳はあればそちらを読む方が負担も少ないので助かります。

一経済学者の自伝 (自伝文庫)

一経済学者の自伝 (自伝文庫)