片岡剛士さんとの対談の第二回。エッジワースボックスとその修正版(市場外の話をとりいれたもの)をめぐっていよいよ本題へ。
https://www.youtube.com/watch?v=Yc-Gh2e191M
第二回の前にイントロダクション、第一回の視聴は絶対条件ですが、それ以外にも「弱者のための新古典派経済学」でパレート最適、市場の均衡、余剰概念などを学んできていただければ幸いです。
さらにエッジワースボックスについては、以下のスティグリッツの教科書の「競争市場の効率性」が最もわかりやすいと思います。
スティグリッツ ミクロ経済学 (スティグリッツ経済学シリーズ)
- 作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,カール・E.ウォルシュ,Joseph E. Stiglitz,Carl E. Walsh,藪下史郎,秋山太郎,蟻川靖浩,大阿久博,木立力
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/01/01
- メディア: 単行本
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今回では、このエッジワースボックスの修正版をもとに議論しています。第一回でも紹介しましたが、これは片岡剛士さんの以下の書籍の最終章をそのまま番組用に説明したものです。ぜひ一読ください。また私の専門論文からの抜粋でも類似のものが読めます。片岡さんと僕のエッジワースボックスの修正版は、番組でも話したように、辻村江太郎先生の発案をもとにしています。以下の二冊がその考えを詳細に展開しています。
- 作者: 片岡剛士
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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- 作者: 辻村江太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/03/21
- メディア: 単行本
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- 作者: 辻村江太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1977/04
- メディア: 単行本
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また片岡さんの指摘したベバリッジの福祉と市場についての見解については、ベバリッジ自身の本(完全雇用政策と福祉政策の両輪を追う政策観)が重要です。また彼の業績を俯瞰したすぐれた専門業績も紹介します。
- 作者: ウィリアム・H・ベヴァリッヂ,井手生
- 出版社/メーカー: 日本大学経済科学研究所
- 発売日: 1953
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- 作者: 小峯敦
- 出版社/メーカー: 昭和堂
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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アダム・スミスの市場観を辻村先生が、リカードなどと対比した面白い経済学史的な本としては以下をおススメします。
- 作者: 辻村江太郎
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 1979/01
- メディア: 単行本
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また「生存権の社会政策」については、福田徳三の以下の本を。福田の弟子の中山伊知郎については、辻村氏も影響をうけた以下の労使関係の経済学書をおススメします。また辻村的日本経済学史も面白いものです。これについては最後の本を。
- 作者: 福田徳三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/07
- メディア: 文庫
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日本の工業化と労使関係 (1960年) (JIL文庫〈第8〉)
- 作者: 中山伊知郎
- 出版社/メーカー: 日本労働協会
- 発売日: 1960
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日本の経済学者たち (1984年) (エコノブックス〈2〉)
- 作者: 辻村江太郎
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 1984/05
- メディア: ?
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以上までの本をすべて読むと、片岡さんや私の経済学観の一端がお分かりいただけると思います。第三回以降はどんどん考察を深めていきます。