ニコラ・ド・クレシー 『サルヴァトール』

 ニコラ・ド・クレシーの世界半周、愛の旅路を描くグロテスク、文明への皮肉、情感などがごちゃまぜの一匹の犬?人間の成長物語といえるもの。まだ未完なのだが、ニコラ・ド・クレシー のすべての作品と同じく読みやすく、緻密な書き込みにもかかわらず、どんどんその作品世界に引き込まれる。いままで翻訳と英訳しか読んだことがないが、『天空のビバンドム』『氷河期』ともに文明批評としても秀逸。個人的な嗜好では、フランスの漫画はなじむねw

サルヴァトール (ShoPro Books)

サルヴァトール (ShoPro Books)