2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

八尾信光『21世紀の世界経済と日本 1950〜2050年の長期展望と課題』

八尾先生から頂戴しました。実は直接お話ししたことがなく御本を頂戴して驚きまた恐縮しております。ありがとうございます。副題にありますように、過去60年、これから40年近くの日本と世界経済の動向を視座にとらえている著作です。「グローバル市民社会」…

平木英人『慢性疼痛ーー「こじれた痛み」の不思議』

心因性の慢性疼痛という一読するに非常にややこしく、しんどい病気についての本です。少し前に頂戴したまま紹介が遅れました。すみません。「あるがまま」を「治療」の基本にする森田療法など、かなり前に読んだ渡辺利夫氏の本『神経症の時代』を思い出しま…

皆川典久『東京「スリバチ」地形散歩』

これは面白い! 著者が自ら作った都内の3D画像や写真を豊富に利用し、いかに東京が興味深い「スリバチ」に恵まれているのか、いくつかの法則(地形の特質と土地利用の在り方が複合してできたもの)を説明していきながら、その土地の来歴と魅力を教えてくれる…

小林弘人『メディア化する企業はなぜ強いのか?』

だいぶ前ですが御本頂戴しました。ありがとうございます。メディア化する企業はなぜ強いのか? ?フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識 (生きる技術!叢書)作者: 小林弘人出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2011/11/29メディア: 単行本(ソフト…

3月16日(金曜)19時から、大阪で上念司さんとトークライブ! 

上念司さんの上念塾に飛び入り参加をお願いしまして実現させていただきました。一度は関西で、上念さんと一緒に話したかったのでなによりです。ぜひ参加よろしくお願いします! そんなに頻繁に機会もないですし、生でこの二人の語りをみれるのは関西ではこれ…

マルジャン・サトラピ『鶏のプラム煮』

このブログで以前紹介した同じサトラピの『ペルセポリス』は通常のBD(フランスマンガ)の枠を超えて多くの読者を獲得した。今回訳された作品は、『ペルセポリス』同様に、彼女の一族の歴史を語るものである。『ペルセポリス』とはまったく違う味わいながら…

マルク=アントワーヌ・マチュー『3秒』

三秒間におきた世界を多元的な視線で描く。しかも三秒なのにちゃんと物語が存在しているw 誰でもが夢想するけどなかなかここまで徹底的に描くことはできない不思議な世界。でも描かれているのはめっちゃハードボイルドw。面白い試み。関連エントリー マル…

グラント・モリソン『WE3』

犬、猫、うさぎの生物兵器の殺戮と逃亡、そして人間たちのエゴ。シンプルにダークに描いた佳作。WE3 ウィースリー (ShoPro Books)作者: グラント・モリソン,フランク・クワイトリー,堺三保出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション発売日: 2012/01/31…

喜多見洋/水田健『経済学史』

喜多見さんから頂戴しました。ありがとうございます。スミス以前の経済学から今日の最先端の経済学までを「経済学史」の視点で解説した教科書です。意外と教科書レベルで一冊でそのような企画のものはあまりなく、その穴を埋めるという意味で貴重な貢献です…

ニコニコ生放送「社会的企業ってナニ? 社会的企業が日本を変える!?」の記録

日曜日にニコニコ生放送に出演しました。twitterには関連する話題も書いたけどやはりブログに活動履歴として記録しておかないと。まだ見逃した人もタイムシフト視聴とかあるいはプレミアム会員ならばまだ見ることができるようです。3万6千人もご覧いただいた…

『週刊現代』「日本の有力企業をどう見るべきか」

いま出ている『週刊現代』の経済鼎談に参加しました。なかなか週刊誌での鼎談というのも珍しいですよね。僕は『週刊ポスト』で森永卓郎さんたちと以前やって以来、2年ぶりぐらいでしょうか? 今回の特集はセンター記事で、かなり力が入ったものです。僕も準…

2012年02月26日のツイート

@hidetomitanaka: 明日発売の『週刊現代』で、この週刊誌ではたぶんめずらしい経済問題についての鼎談に参加しました。「<徹底討論>日本の有力企業をどう見るべきか?いまとこれからを問う」。田中と真壁昭夫、植木靖男の三者です! ご期待ください!2012-0…

2012年02月25日のツイート

@hidetomitanaka: 中森明夫さんとの対談URL、たいへん閲覧も多く、またご高評いただいているようで感謝です。中森さんとは何気に話が合いますw。昔、太田出版の名物編集者の落合さんが「田中さんは中森さんと声がにてる」といった記憶がありますが、声では…

2012年02月24日のツイート

@hidetomitanaka: 小泉今日子の『「最後から二番目の恋」』は駄作だ、というツイートみたけど、残念だけど僕もそう思うな。非常に退屈。2012-02-24 23:07:49 via web @hidetomitanaka: 炭水化物(特にお米)とらないで数日するとなぜか血圧が低位安定。これ…

日本銀行は1%の金利上げで(起こりもしない)銀行の損失を喧伝して、日本経済も失業率も放置して、若者見殺し。雨宮日本銀行理事を「かわいがる」など

@hidetomitanaka: NHK、朝日など主要メディアがきちんととりあげてくれるのは嬉しいこと。>Reading:提言“日銀は物価目標2%超に” NHKニュース URL2012-02-24 01:14:40 via Tweet Button @hidetomitanaka: 日銀理事の雨宮氏は十分、「かわいがる」必要がある…

日本銀行のウソ、「絶望の国」は受け入れるべき自然現象ではない、など

@hidetomitanaka: そうでしょうね。政治的圧力が明示的なのでそれが市場に期待形成のルートから影響しているのかもしれません。ただあまりにも不安定ですね、それだとRT @Murakami_Naoki 80円にタッチしたかぁ。すぐに行くとは思わなかったけど、金融政策…

麻木久仁子&田村秀男&田中秀臣『日本建替論 100兆円の余剰資金を動員せよ!』

本日発売です!目次 はじめに 麻木久仁子I デフレ下日本を直撃した東日本大震災 デフレと震災のダブルパンチ 「増税」という愚策――官僚の論理を超えて 「デフレ病」が日本を蝕むII TPPへの対応と借金経済からの脱出 脱「借金経済」のモデルになれるか TPPと…

FRBはちゃんと「インフレターゲット」と呼称、格付け会社のダメっぷり

@hidetomitanaka: これね。RT @stlouisfed On our new Inflation Targeting web site, see chart on year-over-year changes in the PCE price index URL2012-02-22 00:10:08 via web to @stlouisfed @hidetomitanaka: いまセントルイス連銀のつぶやきをリツ…

枝野経産相の経済観:成長しない方が権力最大化

@hidetomitanaka: 船中八策も、構造改革のごちゃごちゃしたのと同じで、よく官僚たちが使うパッケージ路線と同じ。ここが面白いが、官僚批判や公務員改革のイメージが強い橋下氏が、こと船中八策みたいなの書くと官僚のパッケージ型文章を作ってしまうこと。…

2012年02月19日のツイート

@hidetomitanaka: @noriko2205 フォローありがとう。CQC'sメンバーから三連続フォローもらって、LinQの10連続を思い出します(笑)。再試験にならずよかったね。一応大学の教員なので(笑)2012-02-19 23:27:24 via Keitai Web to @noriko2205 @hidetomitanaka: …

日本銀行のインチキインフレ目標にご用心

@hidetomitanaka: 安達誠司さんとその昔書いた『平成大停滞と昭和恐慌』(NHKブックス)というのがあって、その年の年間ランキングでもかなり好評いただいた。その中にリフレ政策が実現されるとしたらどういう経過をたどるかの中に、「インチキインフレ目標…

対談シリーズ「ミュルダールを超えて」まとめ

昨日で第14回を投稿したReal Japan.orgでの対談シリーズ。まだこれからも続きますが、とりあえず以下にいままので一覧を。最初から読むと一貫したものを追い求めているのがわかるでしょう。第14回 アジア市場を見据える:LinQ代表小野純史氏との対話http://r…

日本銀行の政策決定当日のつぶやき

@hidetomitanaka: 眠い。お弁当終了。ちょっと作るの早すぎたけど、まあ、冬だし少しはいいっしょw2012-02-15 05:42:44 via web @hidetomitanaka: 「きもちのわるい」側面については、この坂上秋成さんとの対談で少し触れた。URL 年とった世代向けにいえば…

ミシェル・オンフレ&マクシミリアン・ル・ロワ『ニーチェ 自由を求めた生涯』(國分功一郎訳)

いわゆるバンドデシネ(フランスのマンガ)の一冊。ちくま学芸文庫で出たもの。オールカラーで美しいのだが、内容的にはなんかアフォリズム的というよりも、単なる散漫な失敗作。國分氏の解説の「競争」感も正直あまりにも一面的(少なくとも猪木武徳氏の『…

ロバート・カークマン『マーベルゾンビーズ』

スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、ハルクたちが、正義の仮面を脱ぎ捨てて、零れ落ちそうな脳味噌やちぎれそうな肉体を駆使して、人類を食いまくり、さらにヒーロー同士で食物連鎖www このはじけっぷりは超おススメ。マーベルゾンビーズ (MARVEL)作…

リー・ベルメホ『バットマン:ノエル』

バットマンがスクルージに。ディケンズの『クリスマス・キャロル』風の地獄おとぎ話風バットマン。クリスマスの夜には最適(嘘)。ベルメホが最後に書いているように、キャットウーマンの造形がステキ。バットマン:ノエル作者: リー・ベルメホ,高木亮出版社…

高橋洋一『日本経済の真相 「経済ニュース」はウソをつく!』

高橋さんから頂戴しました。ありがとうございます。本当に日本の新聞の経済関係の記事は、前からそうでしたが、特にここ1年ほどは「どうした?」といいたくなるほどの低レベル&官庁情報の垂れ流しに終始しています。低レベルの中には海外情報の歪曲や深刻な…

ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテン『闇の国々』

献本うけてかなり経ってしまいましたが、ようやく時間ができて読破できました。まずはこのような世界のマンガ史に残る作品を堂々とした分量と装丁で出していただけた版元に感謝したいですね。 作品的にも素晴らしいセレクションだと思います。都市をめぐる思…

高橋洋一『数学を知らずに経済を語るな!』

これも高橋さんから頂戴しました。ありがとうございます。『日本経済の真相』と一緒に手元に置いておくと便利です。特にマクロ経済学の基礎がわかりやすく述べられていること、経済を見るうえでの考え方もわかることがこの本の特徴です。 冒頭にあるように「…

ジム・オニール『次なる経済大国』

う〜ん、頂いた本なので何か書かなくてはいけないかな、と思ったんだけど、基本的に「BRICs」を提唱した著者による回顧と自分の業績の披露、それとあまりキレのよくない経済分析の羅列程度のものとしか、僕には読めない本。この種の「権威者」「事情通」の語…