2012-02-14から1日間の記事一覧

ミシェル・オンフレ&マクシミリアン・ル・ロワ『ニーチェ 自由を求めた生涯』(國分功一郎訳)

いわゆるバンドデシネ(フランスのマンガ)の一冊。ちくま学芸文庫で出たもの。オールカラーで美しいのだが、内容的にはなんかアフォリズム的というよりも、単なる散漫な失敗作。國分氏の解説の「競争」感も正直あまりにも一面的(少なくとも猪木武徳氏の『…

ロバート・カークマン『マーベルゾンビーズ』

スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、ハルクたちが、正義の仮面を脱ぎ捨てて、零れ落ちそうな脳味噌やちぎれそうな肉体を駆使して、人類を食いまくり、さらにヒーロー同士で食物連鎖www このはじけっぷりは超おススメ。マーベルゾンビーズ (MARVEL)作…

リー・ベルメホ『バットマン:ノエル』

バットマンがスクルージに。ディケンズの『クリスマス・キャロル』風の地獄おとぎ話風バットマン。クリスマスの夜には最適(嘘)。ベルメホが最後に書いているように、キャットウーマンの造形がステキ。バットマン:ノエル作者: リー・ベルメホ,高木亮出版社…

高橋洋一『日本経済の真相 「経済ニュース」はウソをつく!』

高橋さんから頂戴しました。ありがとうございます。本当に日本の新聞の経済関係の記事は、前からそうでしたが、特にここ1年ほどは「どうした?」といいたくなるほどの低レベル&官庁情報の垂れ流しに終始しています。低レベルの中には海外情報の歪曲や深刻な…

ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテン『闇の国々』

献本うけてかなり経ってしまいましたが、ようやく時間ができて読破できました。まずはこのような世界のマンガ史に残る作品を堂々とした分量と装丁で出していただけた版元に感謝したいですね。 作品的にも素晴らしいセレクションだと思います。都市をめぐる思…

高橋洋一『数学を知らずに経済を語るな!』

これも高橋さんから頂戴しました。ありがとうございます。『日本経済の真相』と一緒に手元に置いておくと便利です。特にマクロ経済学の基礎がわかりやすく述べられていること、経済を見るうえでの考え方もわかることがこの本の特徴です。 冒頭にあるように「…

ジム・オニール『次なる経済大国』

う〜ん、頂いた本なので何か書かなくてはいけないかな、と思ったんだけど、基本的に「BRICs」を提唱した著者による回顧と自分の業績の披露、それとあまりキレのよくない経済分析の羅列程度のものとしか、僕には読めない本。この種の「権威者」「事情通」の語…