bewaad論法よくわからん

http://bewaad.com/2007/03/23/40/ より

bewaad氏曰く<したがって、「日銀が利上げするから世界同時株安が起きた」の解釈として、日銀の利上げが世界同時株安の直接の原因になったとの意味に限定せず、それを助長した可能性をも含むとの前提の下では、webmasterは田中先生のご見解に同意いたします。>

 これなんかもよくわからんですよ。ただ単に日本語の問題にすりかえられた気がするんですよね。僕のエントリーで書いたのは、(あ)上海株安のショック+(い)金融政策の引き締めを市場が期待+(う)LM曲線の形状がある種のもの という3つの条件のときに、bewaadさん*1が否定した状況(日銀の利上げで世界同時株安)を再現できる、と書いたもので、日銀の政策スタンスへの期待が「助長」したんではなく、株価の低下の「直接の原因」の3つのうちひとつであるといっているわけですけれどもね。


 それとエイリアンじゃないけれども新種発見で、まあ定義さえ明らかにしとけばいいとはいってもわざわざbewaad用法の「裁量」概念で議論するのはどうなのよ?


「同時にwebmasterは日銀の裁量性についても批判的なのですが、ここでいう「裁量」とは、日銀法上、日銀のミッションは物価安定であると明記されているにもかかわらず、手前勝手な理屈を持ち出してミッションをないがしろにしていることです。」


 とりあえず経済学的な裁量概念あるんだから、何もこんなbewaad用法を定義する必要あるのかねえ。混乱するんじゃないの? 


 僕は加藤涼氏が著書の16ページで使ってるくせに、後のページ(186頁)で「そんなの現代マクロ経済学の教科書ではつかわれてない」と思いっきり自己矛盾を展開している、「ルール対裁量」でとりあえず考えているわけです。なぜならわが愛すべき中銀は加藤氏の考えているようにNew ISLM+最適政策を前提にして行動しているとは到底思えないので、そんな加藤的ザワールド「裁量対コミットメント」につきあうつもりはないのです。ですのでドメドメの時代遅れのISLMでも十分すぎるくらい立派な理想形としていまの日本銀行の政策を誘導・理解できますので、昨日のエントリーではないですが、動学的一般均衡で日銀の政策を評価するという林先生公認のぜいたくなw世界には無縁なまま終わるんでしょうねえ 笑。


 あ、bewaadさんの用法を揶揄してたら別な方向に批判がw お後がよろしいようでm( )m


(補)サンスポット均衡なんだってw 釣られたw

*1:グラタン氏もだけどもうどうでもいいよ、この人はw