中川秀直まだ幹事長、まだまだ吼える(あと重要なシグナルだしたと思ふ)


 中川秀直、吼える
 http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=628


 個人的にはいろんなところに目をつぶれば、この人に首相になってもらえるのが一番いいと思うのですが。歴史はそれを許さずに、このまま消えるのかなあ。どうせなら入閣させてしまえ、経済財政諮問会議(日銀対策要員としてw)に出席できる経済財政担当大臣にw。まあ、ひょっとしたらここは別な中川氏の可能性もあるのかな?(例の日銀けん制発言を想起するんですが)。


 ところで、中川幹事長は、塩崎@日銀出身官房長官防衛省がらみで批判したそうですが、これは塩崎外しの布石ですかね? 彼がいればそれは日銀法改正なんかさすがにできそうもないですが、これで町村氏か他の人がくればやりやすくなったりして。日銀法改正の布石だったりしてw。まあ、なんの根拠もなく書いてみたかったのですが 笑。


 今回の中川ブログはここ1年間の集大成ですね。もう書きたいだけかいてますよ。以下はぼくもグダグダただの感想を書き添えてみました。


:同時に、民主党の「バラマキ、企業いじめ、成長無視」の政策傾向を至急修正するべきである。民主党は「参議院第一党」としての権力を掌握している。もはや万年野党ではない。民主党の現在の「反経済、反成長、反財政再建」の路線を修正しないならば、市場は「リスクプレミアムの上昇、期待成長力の低下」を嫌気することになろう。:


 民主党もリフレ政策=成長政策路線のシンパは少なからず存在してますが、やはり成長路線=経済格差拡大という民主党イデオロギーを修正しないかぎり、これは中川氏のけん制するとおりの評価でいいんじゃないでしょうか。まあ、それでも民主党が不幸にも政権とって過去の福祉政策の大復活をするどころか、結局はリフレなき増税路線まで飴を国民にしゃぶらせるのがせいぜいの政策能力だと思いますね(中川氏の:実体経済がどうなろうと「増税をすればするほど正しい」と「利上げをすればするほど正しい」という勢力:はナイスな文言ですね)。別にアッキーのファンですが(爆)、自民党の支持者ではなく素朴な観察として書いときます。


:成長戦略は財政規律と一体であり、「経済財政一体改革」と呼んでいた。安倍政権が作成した今年度予算のどこが財政規律が緩んでいるのか。増税派によるそうした成長戦略へのレッテル張りが市場混乱を醸成しているのではないか。私はいまの日本経済は大増税に耐えられるほど強いとは思っていない。:


 やはりこの場合、成長戦略の要である金融政策を完全に日銀の「第二の柱」と歪んだ独立性の錦の旗の前に完敗してしまったわけで、それはやはり日銀法改正という突破方法が実現できなかったいまの政権の権力図式(塩崎氏らの存在)があったからじゃないですかねえ、と邪推。


:成長戦略の大前提はデフレ脱却である。デフレのままでどうやって、景気が実感できるのだろうか。デフレのままでどうやって、国民みんなで所得が増えることを実感できるのだろうか。こういうと参議院選挙に負けたことの八つ当たりを私がしていると「利上げ」支持勢力は揶揄するのだが、名目所得が増えない環境で、地方の人々も家計で景気が実感できる方法を提示してみたらいい。できないだろう。私は経済学の常識を言っているだけだ。:


 正論ですよ。こんなこと堂々といえる政治家は悲しいかな、いまの日本では中川さんだけでした(なぜか過去形)。

デフレ脱却の目標は、政府と日銀が共有すべきであり、その目標の中での政策手段の独立であるべきだ。私は今まで政策手段の独立性に介入したおぼえは一度もない。世界の中で、手段だけでなく目標も独立している国は稀有であることをそろそろ日銀を論ずる人々は直視すべきではないか。「利上げできなければ政治介入に屈服したことになる」との間違った雰囲気は、独立性に関する誤解に起源を発している。利上げの是非は経済指標で決めるべきで、面子の問題ではない。


 ここはやはり政権の中で日銀の政策が問題であり、日銀が事実上、デフレ脱却の目的を発言はすれど実行が伴わないのであれば、あとは政治側のリアクションとすれば法改正しかなく、それがないままその都度の利上げけん制を中川氏サイドがいえばいうほど、マスコミはじめさまざまな利上げ勢力の餌食になってしまい、また正統的な見方(正論と書きたいけど、中川の眼の中で「正論」という表現が今回使われてるのでやや違った表現使いますが)でも政治的な対立図式(中川氏だけではなく日銀側も)がクローズアップされたはあまりよいことではないでしょう。ここでもなぜ改正できなかったのか、政権内部の事情を知りたいと思うのですが。


 前も書きましたが、デフレ脱却を目指した法改正への緊張感がなぜか欠如していたのかもしれず、それは曲がりなりにも日本経済がそれほど悪くはない(さらによくしなければならないのにもかかわらず)ことに緊張感を欠いてしまったからなのかもしれませんが。あとごく少数の権力グループ(せいぜい3〜4名)だけのリフレ的発想の共有ではだめではないか、と思うのです。


 しかし塩崎けん制発言と今回のエントリーをみると、中川氏の退場はもったいないなあ。