安倍首相KY辞任で日本銀行利上げレジーム終了か


 これは政治的混乱避けられず。年内の利上げはほぼなし。福井総裁の下での利上げレジームはほぼ終焉とみたほうがいいのではないか。その意味では安倍辞任の効果は日銀により慎重な政策判断を促す点ではいままでの彼の政策の中で最もリフレ的なものになるだろう。


http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070818#p2


 での上野泰也氏の予測をもとに今後の日銀政策の展開を読むと、日本銀行は経済環境よりも政治的環境への配慮にかなりふれると思われる。典型的には中川発言での今年冒頭の利上げ見送り(市場の予測を完全に覆した)、


 (上野氏の発言より):今後の日銀の利上げ見通しのまとめ。9月は国会の政治緊張度高しで日銀の利上げハードル高し。12月では予算編成の観点で長期金利への影響避けるため不可。2月は予算案審議中。3月は期末。というわけで可能性として高いのは、政治ハードルを飛び超えれば秋口以降、そして来年1月。:


 9月はサブプライム問題やFRBそしてECBなどの政策変化もくわえて利上げはほぼないというのが市場の合意。いまのニュースの段階では、総裁選を行ってからの辞任ということでその期間や辞任の理由などによるが(これから記者会見)、政治的な空白期間が長期にわたる可能性もあり。10月、11月の国会が緊張度高すぎの展開はこれは避けられず。


 さらに次期総裁カードが政治問題化するのは避けられないのを加えると、より慎重な運営を日本銀行は採用すると考えるので1月利上げも微妙でしょう。