2018-01-01から1年間の記事一覧

日本人初受賞の下馬評あるが、素直に喜べないノーベル経済学賞をめぐる話題

ほぼ10年近く、ノーベル経済学賞の時期になると清滝信宏氏の受賞が期待されている。だが、僕はかなり醒めている。 そもそも経済学にノーベル賞を与えるほどの根拠があるのか不明だ。 ノーベル経済学賞自体が経済学の多様性を無視している現状もある。世界の…

論説「HKT48 宮脇咲良らIZ*ONE専念は改革の始まり? 田中秀臣が48グループのグローバル化を読む」(リアルサウンド)

論説というよりも事実上、応援コメントです 笑)。ただポイントはHKT48は誕生から国際的な飛躍を期待されていた可能性があること、その意味では今回の選出は意義があるということです。もちろんHKT48の宮脇咲良さん、矢吹奈子さんのおふたりだけでなく、AKB4…

田中秀臣の最新経済ニュース (10月4日)in Schoo(スクー)by田中秀臣&田原彩香

スクーのネット授業でした。今回は時間がいつもより一時間早めでしたが、多くの方に視聴いただき感謝です。 田原さんと軽快にお届けできたと思いますが、次回はより経済学的(といっても経済学知らなくても誰でもわかるレベルで)にさらに深いテーマを解説し…

論説「基地依存から脱却「アベノミクスの逆説」が変えた沖縄の民意」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載の論説の最新のものです。 たぶん自分では初めて本格的に沖縄の基地問題と経済の関係に焦点をあてて論じました。ぜひご一読ください。 ironna.jp

Tokyo FM、スカロケス(カイロケット・カンパニー)で「経済効果」についてコメント

Tokyo FM、スカロケス(カイロケット・カンパニー)さんで「経済効果」についてコメントしました。よくある「××のイベントの経済効果は××億円」みたいな話への批判的な内容のものでした。 「経済効果」話は厳密な予測よりもお茶のみ話程度の娯楽でとらえたほ…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」10月2日火曜コメンテーター出演:沖縄基地問題、ファン・ビンビン問題、日本人ノーベル賞受賞など

本日はかなり幅広い話題を寺島さんと一緒に解説していきました。 沖縄基地問題への経済的な視点は産経サイトに投稿しましたのでそちらも参考にしていただけると幸いです。個人的には宇沢弘文が数年前に書いた普天間基地問題への論考に時間ができたら反論を書…

論説「憲法改正はタブー、反安倍カルトよりヤバい「増税ハルマゲドン」」by田中秀臣in iRONNA

毎週お届けする論説です。 ネットでご指摘のある通り、題名が誤解を招く感じですが、要するに憲法改正よりもいまは経済安定と進歩を優先すべきだというのを主軸にした記事です。 おまけとして「消費増税あげたら日本終わり」というネットの一部での、消費増…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」9月25日火曜コメンテーター出演:モルディブ 親中派が敗北、米中貿易戦争、沖縄選挙など

本日のメインは中国問題が主役といっていいと思います。中国は経済体制は国家・地方政府が裏側にあるソフトな予算制約にいまだ直面する意味での、国家半独占民間半独占みたいな資本主義の類型です。さらに政治体制は非民主主義的な傾向と監視社会をドッキン…

講演「~AI、IoT、スマートシティ…~ 急速な技術革新が経済に与える影響」by田中秀臣in台北、ワイズコンサルティング主催

ワイズコンサルティング 代表 吉本康志さんにご招待いただき、初めて台湾にいき、講演会をさせていただきました。 僕の都合で連休直前の平日昼間という日程になりましたが、大勢の方にお集まり頂きありがとうございました! 吉本康志ワイズコンサルティング…

論説「「池上彰MeToo炎上」専門家は使い捨て、テレビの軽さに潜むリスク 」by田中秀臣in iRONNA

いま話題の「池上彰番組MeToo」について書きました。編集側のつけた論説のタイトルだと池上彰MeTooですが、論説では番組と池上氏の考えはわけるべきだというのが趣旨のひとつです。 ただし番組制作側の専門家軽視はまったく批判すべきことなのは言うまでもあ…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」9月18日火曜コメンテーター出演:電力問題、被災地の観光客減少への積極対応の必要、自民党総裁選

本日は寺島尚正さんのお誕生日でした。毎週、お邪魔して一緒にいろいろなニュースを解説していますが、寺島さんあっての番組ですので、その素晴らしい話の引き出し方やニュースをみる炯眼にいつも敬服しています。 今回は、電力問題、被災地の観光客減少への…

自然災害の経済学メモ

自然災害の経済学についての自分向けリンク集。自分向けなので非公開でもいいけど(笑。 The 2003 Heat Wave in France: Dangerous Climate Change Here and NowMarc Poumadère, Claire Mays, Sophie Le Mer and Russell Blong Risk Analysis, 2005, vol. 2…

論説「マルクス生誕200年の経済学」<連載85回>by田中秀臣『電気と工事』10月号

おなじみ『電気と工事』連載第85回目です。今回はマルクス生誕200年を利用した習近平政権への突っ込みと、そして中国経済の発展とマルクスとの関連について簡単に論じました。 特に最近でたLinda Yueh氏のThe Great Economists: How Their Ideas Can Help Us…

世界最初のマルクス切手と旧ソ連最初のマルクス切手

世界最初のマルクス切手は、意外なようだが旧ソ連ではなく、1919年ハンガリーで出ている。マイナーだが学術系に人気のマルクス切手と、膨大に発行されいまも根強い人気のあるレーニン切手に挟まれた印象のあるエンゲルスの最初の切手もこの世界最初のマルク…

論説「IZ*ONEは日本型アイドルを終焉させる? 『PRODUCE 48』選抜結果から見える野心的成果 」by田中秀臣in REAL SOUND

Real soundさんへのほぼ月一ペースの投稿です。リアルサウンドさん側の要望もあって今年はかなりK-POP関係の話題が多いのですが、今回はAKB48GとK-POPの異種混交ともいえる新アイドルグループについて論じました。 ご一読いただければ幸いです。 realsound.jp

マルクスの切手関連:窪俊一他『やあ!帰ってきたよ!カリカチュアにおけるカール・マルクス』など

マルクスの切手関連で、窪俊一氏の一連の業績を知ることができてとても刺激をうけました。マルクスについての一枚絵のカリカチュアを150年間、1500枚も収集し、そのうち600枚を収録したGruess Gott! Da bin ich wieder!: Karl Marx in der Karikatur(2008)…

宮下隆二「詩人・河上肇」in『詩人会議』2003年5月号と国立国会図書館行き

ほぼ二年ぶりに国立国会図書館に行きました。前回は大塚金之助の研究をするための資料集めだったのですが、今回は河上肇についての論説を読むためです。作家で評論家である宮下隆二氏が『詩人会議』で河上肇の詩について評論を書いているのは、河上肇の研究…

マルクス生誕200年切手:続報(ベトナム、キルギス)&内藤陽介さんの近刊

マルクス生誕200年切手の続報です。内藤陽介さんから教えてもらい、生誕200年切手は、中国、ドイツ、ベトナム、ロシア、キルギス、ルクセンブルク、カナダで出ています。その他にアフリカ諸国で主に外貨獲得用に発行されてると思われるものが数か国で出てま…

Curry Rice by cooking song

荻窪ベルベットサンで頂戴しました。異能の集団cooking songのセカンドミニアルバムです。 フリージャズ&ポップスということですが、ポップス風味が豊かにきいていて、聴きやすい曲が多いですね。特におススメなメニュー?は、最初の女性ボーカルが味わい深…

みんなが知らない経済のはなし 出演:田中秀臣&田原彩香in Schoo(9月11日)

ネットでの公開授業schooでの新しいセカンドシーズンw 通しのタイトルは実はまだ仮です。これから変わるかもです。あとゲストをプレミアム枠で呼ぶかもしれません。 というわけでこれからいろいろ視聴者のみなさんと議論できるのが楽しみです。 初回は「財…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」9月11日火曜コメンテーター出演:4~6月期GDP 年3%増、自民党総裁選など

本日もお聴きいただきありがとうございました。9.11から17年も経過したのですね。いまでもリアルにあの当時のニュースは覚えています。そういえばネットではyahooをみていた気がしますが、まだテレビの方が主力でした。いまならおそらくネットが主でテレビは…

論説「北海道地震に民主党政権・緊縮主義の痕跡?鳩山元首相、「コンクリートから人へ」から一転し「国土のメンテ」を主張する滑稽」by田中秀臣inNews Vision

月一連載のNews Visionさんへの投稿です。 今回は鳩山由紀夫元首相のツイッターでのあまりな発言に唖然として、それで民主党政権だけではないのですが、緊縮主義的な問題を書きました。世界の経済政策の対立点である緊縮vs反緊縮。なぜに日本型リベラル系の…

論説「石破茂さん、菅野完のインタビューまで受けてどうする」by田中秀臣in iRONNA

新しい論説です。石破茂氏はやはり自民党議員よりも野党党首の方が似合ってるなあ、と思いました。あと安倍政権打倒ならば、憲法九条なんかどうでもいいのが、石破氏を支持している左派の人たちをみてて思ってて、一種の官僚主義的な知的風土を想起させます…

マルクス切手、杉原四郎先生、そして世界の経済学者の肖像切手など

マルクス生誕200年を記念する切手が、中国、ドイツ、ロシア、ベトナムで今年出ていて、それについて簡単に感想を書いた。ところでベトナムのだけは未入手だったが切手商に入荷したので無事に手に入れることができた。(付記)内藤陽介さんから他にカナダ、キ…

トークイベント「田中秀臣の経済ニュース最前線(序)」(9月6日)in荻窪ベルベットサン出演者:田中秀臣、舞川れみ、田原彩香、鈴木花純、RiO、櫻井優衣

荻窪ベルベットサンでのトークイベントおこしいただきありがとうございました! 出演者の方々、ベルサンのみなさんもいつも感謝申し上げます! 出演者:田中秀臣、舞川れみ、田原彩香、鈴木花純、RiO、櫻井優衣 祝電を頂戴した古谷経衡さん、sayaさん(写真…

論説「「支持率ゼロ」国民民主党がそっぽを向かれる理由はこれだった」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載の最新投稿です。 支持率ゼロ%台の政党の話なのでどれほど読まれるのか、編集担当さんが心配してましたが、予想を大きく上回って読まれました。要するに「民主党なるもの」への警戒と批判が根強いことの証明なのでしょう。 ちなみに「民主党政権の…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」9月4日火曜コメンテーター出演:経団連廃止のススメ、国民民主党代表選など

本日もお聴きいただきありがとうございました! ○台風21号関西直撃の恐れ○内部留保過去最高446兆円○経団連就活ルール撤廃表明○中国アフリカに6.6兆円○企業決算会計報告の意義○野党支持率低迷と国民民主代表選 などが事前の告知したニュースでした。特に経団…

『commons & sense』ISSUE55:あヴぁんだんど、フィロソフィーのダンス他

あヴぁんだんどの綺麗な大判の写真をみれる雑誌の特集ということでさっそくamazonに注文したが、デカい! 分厚い! 重い!(笑。 まったく知らない雑誌だったが、過去にはIDOLをコンセプトにした発売号もあるみたい。いずれにせよ、あヴぁんだんどが出なけれ…

『河上肇記念会会報』120号&森岡孝二逝去

河上肇記念会から『河上肇記念会会報』の最新号を頂戴する。 東京河上会がめっきり活動を停滞させてしまっていて反省しきりだが、やはり河上肇記念会の草の根的な活動の強さと河上肇へのコミットメントの強さには敬意を表している。 今回の会報では、最近急…

マルクス生誕200年と記念切手

2018年はマルクス生誕200年(1818年の5月5日に生まれた)なので日本でも大規模なシンポジウムが開催されるし、出版物も多い。資本主義国でこれだけマルクスがいまだに読まれ議論される国も珍しいのではないかと思う。 僕はマルクスの考えには反対なのだが、…