世界最初のマルクス切手は、意外なようだが旧ソ連ではなく、1919年ハンガリーで出ている。マイナーだが学術系に人気のマルクス切手と、膨大に発行されいまも根強い人気のあるレーニン切手に挟まれた印象のあるエンゲルスの最初の切手もこの世界最初のマルクス切手とともに発行されている。
旧ソ連で発行された最初のマルクス切手は1933年に三枚セットで出されている。マルクスが生前に撮影した写真は15,6枚といわれているが、この旧ソ連の三枚はそれぞれ同じ写真に依拠しているがわりとよく知られたものだろう。
それに対してハンガリーの世界最初のマルクス切手は、注意しないとマルクス本人とは気が付かないのではないか? モデルとなる写真などがあるのかないのか、調べてないのでわからないが、その後このハンガリーの世界最初のマルクス切手風の絵柄は再登場してはいない。
ちなみに第二次世界大戦以前にでたマルクス切手は全部で6枚であり、上記以外にあと旧ソ連で二枚でている。
以下は、僕が持っている世界最初のマルクス&エンゲルス切手とそれと一緒に発行されたほかの肖像切手三点である。誰なのかは特にいま調べていない。念のために書いておけば、一番上段左端の赤い切手が、世界最初のマルクス切手。その隣の真ん中のものがエンゲルスである。
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(付記)内藤陽介さんから上記の誰だか調べなかった三名ついてご教示していただきました。いつもありがとうございます!。以下はtwitterでのコメントの画像を転載。
あと赤間道夫さんのブログから。10年以上前のエントリーだけどそこにはR.ヘッカー氏がその当時までのマルクス切手をほぼ所有しているとある。昨日の僕のエントリーでの書籍がまだ出る前だが、その収集の一端が開示された本だった。いったいいまはどれぐらいまでマルクス切手が増えたのか、田中推計では250枚程度だと思っているけど(笑。