ヨラム・バウマン『この世で一番おもしろいミクロ経済学』

 話芸経済学者として西のヨラム・バウマン、東の田中秀臣(嘘 といわれるバウマン氏のあのマンガ版ミクロ経済学山形浩生さんの翻訳でついに登場。これは版権取ろうとして山形さんたちに先こされたものw たぶん同書を日本で一番早く紹介しただけにのんびりしてて後悔w でもまあ僕がやるよりはやはり山形さんが訳したほうがいいよね、僕自身がそう思ってるから 笑

 ただし原書の英語のもそんな難しい英語じゃないので、高校生あたりでも読めるので本書を照らし合わせて訳のお勉強と経済学のお勉強をダブルでできると思う。

 それとやはり本書は簡単なゲーム理論や、またコースの定理やオークションなどをかなり丁寧に説明していることも特色があり、正直、かなり実践的。話芸経済学者らしく人にいかにイメージを抱きやすいかのように話すというその究極の形態のひとつが、こういうマンガで経済学を説明するということなんだろう。

 日本の多くも経済学をマンガで説明する、というのが簡略化を追求できずに、せっかくマンガにしたのに説明過剰に陥る(日本人の悪い癖で、電車のアナウンスみたいですw)悪弊があるが、本書はそれを徹底的に意識的に排除していて、実にシンプル。

 マクロ経済学もそろそろ原書ででるそうなので、それと合わせて読むべし(といってもバウマンが金融政策をどんな位置づけで考えてるかそれなりに微妙かもしれないけどw

この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講

この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講