今年、キャリアデザイン(三年生対象)で利用した教材

 今年度から始めてキャリア・デザインをすべての時間担当することになった。いままではせいぜい全部で18コマのうち3、4コマ程度であったから大変化である。試行錯誤の連続であり、また外部講師にも助けられたりしてのりきった(まだ試験があるが)講義だったが、どんな教材を利用したのか、または講義を行う際に参考にしたのかをひとことコメントともに掲載したい。もちろんすべての教材を全部そのまま利用したり参考にしたりするわけでもなく、独自のアレンジや省略などを脳内変換で駆使した。

 まず基本的な導きは自分の書いたテキスト『偏差値40から良い会社に入る方法』。就職レコーディング術など直接利用するよりも講義で実践的な形で援用していった。試験はこれを持ち込み可能である。

偏差値40から良い会社に入る方法

偏差値40から良い会社に入る方法

 次はビデオ(DVD)教材。とてもいい出来なのでぜひ学生たちは就職課などにあれば見ておいたほうがいい(高価なので自分で買うのは不可能だろう)。もちろんこれも部分的に見ておけばいい。特に後半の模擬面接の箇所はとばしたり、付属している小冊子なども利用できるものは利用しておく、という形で学生が個々に参照しておいたほうがいい。あとDVDにでてくる学生たちは非常に形式化もされているので、特に就職を勝ち抜いている女子学生の子の活動をそのまま目的にするとハードルの高くなる学生もでてきそうである。そこは本人にあわせて教員側が指導すればいいだろう。就職関係だけではなく、ゼミなどで学生から就職の相談をうける教員も一度はみておくべき教材。

 就職活動のすべて http://www.nikkeibookvideo.com/item-detail/V0126/

 あと小学生から中学生レベルの漢字、分数・小数の計算などは、教員が簡単なペーパーをつくり学生にはやめにやらせておくのがいいだろう。ここらへんを怠けると後々大きく反動がくる。学生も恥ずかしがることはない。理解力は子供のころにくらべて格段に進歩し、また目的意識もあるので、ここらへんの初等教育レベルはわりとあっさりみんなクリアしていく。

新版 分数ができない大学生 (ちくま文庫)

新版 分数ができない大学生 (ちくま文庫)

以下の本があるが類書も多くあるようなので適宜参照したい(算数は分数・小数の四則演算ができればあとで紹介する旺文社のテキストをやってしまったほうがショートカット)。もちろん漢字では漢字検定のテキストなども便利。

中学3年分の数学が14時間でマスターできる本

中学3年分の数学が14時間でマスターできる本

 SPIなどのいわゆるペーパー対策として僕は今年は以下のテキストを利用した(あれ? リンク先みあたらないのであとで紹介)。これも就職の相談をうける教員がまず参考にしたほうがいい。上にも書いたが分数・小数の四則演算をやったあとであれば困難なくできるはず。中学生レベルの数学の知識でこなせる。あとは一般知識の模試、適性試験などは日経就職関係の無料でできるものを利用した。なかなか便利。

 他には海老原嗣生さんの何冊かの本、田口久人氏の『受かる!』シリーズなどを全部ではなく、僕が読んでみて参考になるところを利用したり、学生に読むようにすすめた。

 半期の講義だと本当にあっというまにすぎてしまい。なんか説教臭くはなるわw テクニックと体験談ぽい話のバランスに苦慮するわで、なかなか難しい。来年度以降また担当したらよりスキルを磨いていかなくてはいけないと思った。