高橋洋一:民主党は日銀に物価安定と雇用確保を要求せよ

 高橋さん、嘉悦大学教授就任おめでとうございます。学生たちがうらやましい。

 偶然だとは思いますが、デフレ脱却議連での古賀連合会長の発言とまさに同じタイミングで同趣旨の記事を高橋さんが書かれています。ぜひご一読ください。

 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100405/plt1004051541002-n2.htm

 民主党は、雇用確保に力を入れる党だ。てこでも動かない日銀に対して、雇用確保の観点から金融政策を問いかけたらどうなるだろうか。


  世界の中央銀行は、(1)物価安定を目的としてインフレ目標がない国(日本)(2)物価安定を目的としてインフレ目標がある国(欧州など)(3)物価安定と雇用確保を目的としてインフレ目標がない国(米国)−に大別できる。日銀は(2)も消極的だが、それでは米のような(3)はどうだろうか。具体的には、現行の日銀法を改正し日銀に雇用確保義務を課すのだ。それができれば民主党は歴史に名を残せるだろう。

 まさに、最後にある通りに、民主党の歴史的な評価のひとつとなること確実でしょう。デフレの完全脱却、その後の財政再建プライマリーバランスの黒字化など)への道筋がきちんとできるはずです。これはいままでの自民党中心の政権では成し遂げなかったことですし、歴史的な価値があるのは無論です。逆にこれが実現できないとすべてが国内の過剰な政治経済的な軋轢を引き起こしてしまいじりふんに陥り、旧来の政権と同じ末路をたどってしまうでしょう。まさに今年が正念場です。