欧米の協調利下げに、それに参加せずに日本銀行は前代未聞のエールを送るだけという声明を発表した。
「このため、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行、米国連邦準備制度、スウェーデン中央銀行、スイス国民銀行は、本日、政策金利の引き下げを公表した。日本銀行は、これらの措置に対して強い支持を表明した。」
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc/un0810b.pdfより抜粋
このような日本銀行の姿勢は、量的緩和解除、ゼロ金利解除時での将来リスクの不当な軽視とその後の「金利上げ」戦略の失敗に基づいている。
すなわち万が一協調して利下げを行えば、自らの政策の失敗を露呈してしまうという、ただの組織防衛のロジックが上記の声明の背後にあるのは疑い得ない。
日本銀行は緊急に利下げ(ゼロ金利政策)に転換し、長期国債買い切りなどの手段で量的緩和政策に復帰すべきである。それが政府の財政政策と連動することで、日本の不況を脱出する上で貢献することになるだろう。