2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

佐々木惣一の「生活権」と鈴木義男の「生存権導入の貢献」周辺のメモ

倉山満さんの『帝国憲法の真実』を読んでて、そこに佐々木惣一についての紹介がありいろいろ調べたり、また前から気になっていた憲法の制定過程(特に生存権に関わる問題)を調べている。以下はネット用のメモ。 国立国会図書館が作成したこの「日本国憲法の…

内橋克人&清野幾久子「福田徳三に学ぶ」in『世界』2013年4月号

一年以上前に出た『世界』に掲載されたものだが未読だった。内橋氏の発言にはほとんど納得するものがないのだが、この対談は非常に面白く読んだ。 自民党や改憲論者の一部では、まるで戦前には生存権や社会権が存在せずに、戦後GHQがつけたしで持ち出してき…

検証 公共事業万能論(田中秀臣&桜林美佐&上念司)まとめ

参考文献は特に今回はないのでそれぞれの動画リンク先を羅列しました。第一回 https://www.youtube.com/watch?v=91larrMtRQI 第二回 https://www.youtube.com/watch?v=mivG9WC12ek 第三回 https://www.youtube.com/watch?v=ybgkE_JfUZg 第四回 https://www.y…

検証 公共事業万能論 第6回 田中秀臣 上念司 桜林美佐

最後は、藤井聡論説の批判的検証を終え、今回は現在の公共事業中心主義的な財政政策のフレームワークの見直し、特に防衛支出の拡大・質的改善を議論したり、また日本型新自由主義という日本の経済論壇の一部に巣食う「思想」を批判的に検討していきます。htt…

報道ステーション(テレビ朝日)でAKB48についてコメント

表題のとおり。

スティーブン・グラント (著),マット・サントルコ (イラスト) 堺三保 (翻訳)『2ガンズ』

なかなか面白い登場人物みんな悪人系のハードボイルド。2ガンズ (ShoPro Books)作者: スティーブン・グラント,マット・サントルコ,堺三保出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション発売日: 2013/10/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る

“日銀副総裁「政府は成長戦略の推進を」”についてのコメント

NHKニュースより http://htn.to/buHmgMAiyv 岩田日銀総裁の当該講演 http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2014/data/ko140526a1.pdf 一昨日、野口旭さんと雑談した中でこの話題に類したものを話し合った。 この副総裁の発言を、旧日銀の白川的発…

フランク・ミラー『シン・シティ1』(堺 三保訳)

やはり前半の『ハード・グッドバイ』は傑作。後半のはかなり落ちる。善悪二元論では語れないハードボイルド仕様だが、また独自のゴチック的な様式美というか画面構成が面白い。シン・シティ1作者: フランク・ミラー,堺三保出版社/メーカー: 小学館集英社プロ…

マーク・ミラー (著), ジョン・ロミータ・Jr. (イラスト), 光岡三ツ子 (翻訳) 『キック・アス2』&『ヒット・ガール』

『キック・アス』の映画版は1も2もともに日本では好意的に迎えられた。原作になる『キック・アス』も映画とは一味違うバイオレンスさを全開にした作品で面白い内容だった。 今回はその続編の『ヒット・ガール』『キック・アス2』。この順番で読むことを推…

反経済学が好きな人の類型論

twitterでつぶやいたら注目もわりとあるのでまとめてみた。反経済学系の人は「自分は反経済学ではない、経済学批判しているだけ」という摩訶不思議な感情をもっていたり、他方で反経済学的な文献を読んで経済学に否定的なのに、なぜか微塵も経済学そのものを…

藤田菜々子「スウェーデン・モデルとミュルダールの経済思想ー福祉・経済・価値規範ー」『比較経済体制研究』20号

藤田さんから頂戴しました。スウェーデンモデルを普遍主義的福祉政策、連帯的賃金政策、積極的労働政策の3点からその形成史と変容に、どのようにミュルダールが関与していったのかを中心にまとめた論文です。スウェーデンの戦前から現在までにかけての経済社…

検証 公共事業万能論 第5回 田中秀臣 上念司 桜林美佐

藤井聡論説の批判的検証。今回は実質GDPの不思議な解釈、藤井解釈だとデフレを正当化する可能性あり?、そして建設クラウドアウト(原田泰さん命名)とでもいうべき状況への危惧など。https://www.youtube.com/watch?v=MZ-I6icFCH0

検証 公共事業万能論 第4回 田中秀臣 上念司 桜林美佐inチャンネルくらら

第四回は藤井聡氏の論文の批判的検証を続けながら、金融政策のスタンスの重要性、そして危機のときには「なんでもやる」というスタンスでプラクティカルなマクロ経済政策の運営を排除しないことも合せて解説しています。桜林さんともたびたび軍事の話題で話…

若田部昌澄「日本における構造改革ーある知性史ー」in経済学史学会(立教大学)

久しぶりに経済学史学会に出席しました。お目当てはなんといっても若田部昌澄さんの報告です。当然ですが細部もよく練られた、現代的意義も大きい報告でした。日本における「構造改革」の思想的源流、改革そのもの、そして改革の知的な変容を、明瞭に分析し…

「脱原発」を考える経済学ブックガイド

以下の本はすべて経済学的視点からの脱原発を考えるときに役立つ経済学の本。イデオロギーにとらわれる前にぜひ一読を。岩田規久男先生の『経済復興』。岩田先生の脱原発論の歴史は古く70年代に遡る。経済復興: 大震災から立ち上がる作者: 岩田規久男出版社/…

高橋洋一『消費増税でどうなる? 日本経済の真相 2014年版』

相変わらずの軽快で論理的な経済問題への解説です。道州制のところだけ毎度のことだけどいまいちわからないんですが、それはさておき、以下に自分のメモ書きとして。もちろん他の論点の方が多いし、僕も同じ立場なところはいちいち書かない。あくまでも自分…

検証 公共事業万能論 第3回 田中秀臣 上念司 桜林美佐inチャンネルくらら

第三回は、なぜ公共事業型の財政政策の景気刺激効果が大きく減退したのか、その諸説の紹介、そして金融政策がデフレターゲット的なものに変質したときにどのようなことが経済に起きてしまうのか、を検討しています。藤井聡氏の論説の1990年代に焦点をあてた…

]『若者は本当に右傾化しているのか? “ネトウヨ化する日本”と若者を巡るトーク・イベント』(田中秀臣、古谷経衡、村上裕一)in阿佐ヶ谷ロフト

今日の阿佐ヶ谷ロフトの古谷経衡さんと村上裕一さんとのトークイベント。おいでいただいた皆さま、ありがとうございました。途中、ピーナッツが気孔に入り死ぬかと思いました 笑。古谷さんと村上さんの思考の目指すところをこれからも見ていきたいと思いまし…

三井智映子『ゼロからはじめる株式投資入門』

三井さんから頂戴する。株式取引の基礎中の基礎から、テクニカル分析の実践編まで、とてもわかりやすい言葉で解説している。いろんな株式投資の本があるけれども、やはり三井さんの声をイメージして読むとなぜかサクサク読めるw。 三部構成にわかれているが…

検証 公共事業万能論 第2回 田中秀臣 上念司 桜林美佐inチャンネルくらら

第二回からは藤井聡氏の論説を5つのポイントに絞って批判的検討、そしてそれより重要なリフレ派的観点の丁寧な解説も同時に行います。第二回は上念さんによる名目利子率と実質利子率との違いの秀逸な解説がポイントです!https://www.youtube.com/watch?v=m…

検証 公共事業万能論 第1回 田中秀臣 上念司 桜林美佐inチャンネルくらら

リフレ派の財政政策・金融政策観を中心に、藤井聡氏の論説「ついに暴かれたエコノミストの「虚偽」」(『Voice』5月号掲載)の内容について、上念さん、桜林さんとともに検証していきました。全四回の第一回!https://www.youtube.com/watch?v=91larrMtRQI …

トークイベント「マスダさん、さようならw−経済学とコミック世界との出会いー」のパワポ資料(のごく一部)

上記のトークイベントで利用したパワポ資料のごく一部分を掲載。

トークイベント「マスダさん、さようならw−経済学とコミック世界との出会いー」出演者:田中秀臣、三井智映子、遠藤恭葉、矢野利裕、舞川れみ(動画リンク先など)

謎なテーマで開催。どうなることかと自分で思いついた企画ながら心配したんんですが、出演者の方々、そしてご来場の方々、ベルサンのみなさんの三位一体で、とても面白い空間と時間を共有できたのではないか、と思います。本当にいつもいつも助けていただき…

片岡剛士&田中秀臣「リフレと再分配の政治経済学」第六回

三週間にわたって配信されたこの動画も今日が最終回。片岡剛士さん、お疲れ様でした。そして有益な議論ができて楽しかった!。最終回はいままでの議論を基盤にアベノミクスの政策の検討です。視聴者におかれましては、わかりやすいところ(特に今回の政策部…

対談「リフレと再分配の政治経済学」(片岡剛士&田中秀臣)まとめ

理論編 第一回http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140426#p4 第二回http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140427#p1 第三回http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140503#p2 第四回http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140504#p2思想史&現状…

片岡剛士&田中秀臣「リフレと再分配の政治経済学」第五回

いよいよ理論編から思想・政策編へ。理論編がいまいちわからなかった人もここから再出発できます。https://www.youtube.com/watch?v=XTc83eCrajA 生存権・労働政策の経済思想史的展開でしたが、日本のその部分に関する経済思想史としては、金井延を中心にい…

鈴木一策『マルクスとハムレット』

個人的には長年待った著作。ローマ・キリスト教文明観と異教的なケルト世界観が同時に伏在するシェイクスピアの作品世界。それを読むことで両者の世界観の中で「悶え」、それがマルクス自身の経済学批判にも影響しているというのが本書の主要テーマだと思う…

自分のゼミ生用の「知の教養」的ブックガイド

経済学以外にいまのゼミ生(三年生)に読んでもらいたい読書リストを作成する。順番は特に意味はない。思いついた順番。1)ジェームズ・クラベル 『23分間の奇跡』 「学ぶ」ということの意義と危険性についての考察23分間の奇跡 (集英社文庫)作者: ジェーム…

常見陽平『「できる人」という幻想』

過去四半世紀ほどの日本の就職市場を、入社式の経営者の言葉の変遷、働き方の社会的流行語からの分析、四半世紀に「日本型経営」といわれる特質の変化、「グローバル化」についての就職市場における無責任な利用の変遷、そしてキャラ化して実体に乏しい「起…

上念塾セミナーに出ます!(上念司、田中秀臣、倉山満:6月3日19時30分新宿ロフトプラスワン)

毎回、熱気につつまれ超満員を続ける人気セミナー! 上念塾経済セミナー 〜保守がバカだと国が亡ぶ、偽装右翼に気をつけろ!〜 6/3 19:30 ゲスト:田中秀臣、倉山満 前売¥2,200 / 当日¥2,700 ※要1オーダー 前売はローソンチケットにて発売中! 【Lコード:…