商売vs経済学

 日本のマスコミやエコノミスト&アナリストのダブルスタンダードはすざまじい。

 1)日本の金融政策の効果についてはなぜか失業率の低下、雇用環境の改善、名目賃金の上昇を見ずに、ず〜〜っと実質賃金だけに粘着批判している(笑)。
 2)でも米国の労働省の発表した名目賃金の伸び率を見るとすごい!とか顧客や読者を煽る(笑)。

これは最近目についた一例であり、日本のマスコミやエコノミスト&アナリストの「営業」的発言は本当にひどく、経済学的知見など商売の前にはどーでもいいという感じだ。

 アベノミクスの効果を悪意でゆがめる人は「雇用の改善を絶対にみない」。次に日銀の去年の緩和の効果を悪意か商売でみない市場関係者や本石町的記者らは「雇用の改善もみないのは当然で、増税の悪影響をなぜか無視して、日銀だけがいまの経済低迷を生んだ」的発言を繰りかえす。恐ろしい悪意と偏見だ。

 また「インフレ目標政策はいままでもまったく成果はなく、失敗だと認めるべきである」というトンデモ意見については、野口旭さんと一緒に、トークイベントでもけちょんけちょんに批判した。現場に詳しくてそれで商売している株系のアナリスト、エコノミストほど、このようなトンデモ意見をいい、まったくデータを読んでないか無視している。受け狙いの利害優先だ。