大坪ケムタ&田家大知『ゼロからでも始められるアイドル運営』

 大坪ケムタ&田家大知『ゼロからでも始められるアイドル運営』(コア新書)読了。僕がゼロ年代になって見直したのが太宰治の「逃げる」という観念。しばしば就職指導でも「つらくなったら逃げろ(=やめろ)」といってきた。逃げやすい環境をつくるのがリフレーション政策の使命だと個人的に思ってる。

 なので、ゆるゆるモ!のコンセプトは共感している。本書だけど田家氏の人柄のよさやメンバーのよさは行間からわかり、ベルハーの田中さんらの周りの「仲間」たちの連携もよくわかって気持ちのいい本。でも経済学的には報酬・運営費などの此彼の具体的な数字が知りたかった。まあ推計してわかってるけど。

 参考:太宰治の文学と経済ー逃げるということー、マンガのキャラクター論http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20110906#p1