株価下落すると「アベノミクス失敗」「バブル崩壊」などと喜ぶ人たち

 さて本日、東京市場で大きく株価が下がりました。毎日、一日の株式市場をまとめてくれる谷中麻里衣さんのTwitterより本日の整理。
谷中麻里衣twitterより(https://twitter.com/MarieYanaka)フォロー推奨。一日のまとめに役立つ。

日経平均は急落!1万4483円で引けました。下落幅(昨日より1143円安)は約13年1カ月ぶりの大きさで、歴代11位を記録しました。下落率(-7.32%)にいたっては、歴代10位!1万5000円という節目を上回るまでの上昇が急ピッチだったので、下げの反動も出やすかったそうです。朝はアメリカの金融緩和が縮小するという観測による円安が進み、買いが優勢でした。一時は1万6000円目前に!しかし、中国の景況感を示す指数の悪化が発表されると、利益確定売りが進みました。アジア市場での株価下落も相まって、下げ幅が拡大しました。東証1部の時価総額は、今日1日で約30兆円減少しました!売買高、売買代金は、いずれも過去最高を更新しました。 日経平均をはじめ、アジアの主な株価指数に下落が目立ったため、安全通貨とされる円を買い戻す動きが。ここ最近の円安一辺倒の流れに、株安が冷水を浴びせました。株価の急落にビックリされた方も多かったのではないでしょうか(>_<)?昨日、25日移動平均の上方かい離率が相場過熱の目安を超えているとツイートしましたが、上昇が急ピッチだった反動でしょうか。これほどの下落を誘発するほどの悪材料はなかっただけに、明日はどう動くのか、気になりますね。

谷中さんも最後に指摘しているように、大幅ではあるが、「調整」局面と考えるのが妥当だろう。しかしネット界隈では、すぐに匿名さんやプロを含めて、悲観論が走った(率直にいってそのほうが受けるからだろうw)。例えば以下のような文言だ。

アベノミクスバブル崩壊、黒田・岩田を更迭せよ!、長期金利2%超えで安倍政権崩壊、名目金利はインフレ予想の影響で乱高下している>

これらは妄言というか、最後など経済学的にもわけがわからないが、まあ、祭りみたいな現象でにぎやかだった。

現状では、先物をみても上下動していて確かに不安定である。また海外市場も乱高下しているようだ。ただしニューヨーク市場は小幅な値下がりだ(このブログを書いている時点。

正直、株価や為替レートの一日や数日の値動きに一喜一憂をするのはおかしいと僕は思っている。特に金融政策のスタンスがしっかりしている現在(補助的に行った国債金利抑制策も効果があったようだ)、とりたてて大騒ぎする必要はない。しかしどうもマスコミも野党も、国債取引を業とする人たち、アベノミクスに反感を抱いている人たちはそうでもなさそうだ 笑。

片岡剛士さんが荻上チキさんのTBSラジオsession22に出演して今日の株価についてコメントしていた。以下は千釈迦さんhttps://twitter.com/hidetomitanakaのまとめ

片岡氏「中国のPMIが低いというのが一つの材料。長期金利が1%という話もあり、直接な材料ではないが、調整材料で一気に株が売られたのでは」片岡氏「5月は特段材料がないのに株高になっており、株を買っている人たちは利益確定のタイミングを狙っていた。マイナスの材料が出たので、そういった人達が売りに動いたという流れもあるのではないか」あとは長期金利の説明。もちろん、長期金利は低すぎる状態と説明されてる。荻上氏「各党の方はそれみたことか、バブル崩壊だと言ってますが」
片岡氏「まだそういう話をする段階ではないですね。先物は確かに下がってますが、もしかすると14000円台を維持するのではないかと見ている」

この放送後、先物は上下動をしているが、ほかの認識は妥当だとう。谷中さんも片岡さんもこれは「調整」局面とみることで一致していて実に冷静だ。

ちなみに上で片岡さんが言及していた国債金利の表は、片岡さんが自身のTwitterで紹介していたのでこちらでも参考までに掲載する。歴史的な低水準の中での上昇であった(いまは日銀の対応などがあり下降)。

https://twitter.com/goushikataoka/status/337381908918988800/photo/1

しかし株価下落を喜び、日本経済の低迷を期待する連中が実に多いのがわかった。そんな一日であった。