「1ドル=100円未満が適正=日銀総裁人事「首相が決める」−甘利再生相」
や
「過度な円安は国民生活にとってマイナスの影響も=経済再生相」
という見出しのニュースを読んで思うことがあるが、メディアに聞かれてやむなく答えている面があるのだろう。ただTBSテレビでの具体的な為替水準への言及はいただけない。なぜなら安部政権が本当に(ここを強調したい)物価目標2%を掲げるならば、それに対応する為替レート水準は不定だ。つまり物価の水準が決まることで、受動的に為替レート水準が決まると考えていい。それが90円台であるか100円か110円か、あるいはそれ以上の円安なのかは断定できない。
つまり国内の物価目標を本当に政権が追うのならば、軽々に経済担当の閣僚が望ましい為替水準などと間違っても口にすべきではない。
ちなみに為替レートをターゲットにしてデフレ脱却という手段もあるが、安部政権はそのような手法は採用しているとは思えない。その上での話である。
物価目標や為替レート目標などについては下記の書籍を参照されたい。
- 作者: ポール・クルーグマン,山形浩生
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