学校選択制といじめ(メモ書き2)

 松尾匡さんが反論を書いております。

 それについては学校選択制自体の勉強をある程度すすめてからまとめるとして、今日はいくつか気になるデータをメモ書きに。あくまでもネットで検索した程度ですのでそこはご容赦を。

 大津市では学校選択制については2003年(平成15年)からブロック制で導入されたそうです(小学校についてのレポートに記述あり)。

 ところでもうひとつのデータですが、平成21年度までのいじめ認知件数の推移があります。中学校の件数の推移を以下に書きだします。なお就学生徒数も9千人台でそれほど大きく変動していなさそうなので、学生比で修正はしませんでした(というかぐぐってデータが一部の年度しかでてこない)。

出所:http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1332374108905/files/iken5.pdf

いじめ認知件数(大津市、中学校)
平成18年度 176件
平成19年度 150件
平成20年度 75件
平成21年度 67件

です。最近のデータやこの年度前後をもっと大きくとったものがあれば教えてほしいです。このデータで注目すべきなのは20年度からのいじめの認知件数の急減少です。これは中学だけではなく、小学校、高校、特別支援学校ともに大幅な認知件数の減少が観察されています。特に大きいのが中学校です。

この平成20年度になにがあったのか? 大津市のネットで検索できるものからわかることは、ただひとつだけでした。現在の教育長が選任された年度にあたります(情報:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120815-00000113-san-soci)。

松尾仮説、安田さんの感想などいろんな意見があるかと思いますが、このいじめ認知件数の平成20年度以降の大幅減少は、今の教育長の体制に変更してからのものですね。教育委員会の事務的な権限は委員長ではなく、教育長にあるようです.世間知的には事実上の教育委員会の仕切りは教育長が主導したと考えていいと思います。この今の教育長(とその教育委員会)が平成20年度になにを実際に主導したか、そこを知りたいと思っています。