ともかくイデオロギー臭が強い議論や、また全体像がわからない議論が多い中、とりあえずの展望としては、この本がよかった(あ、そこの人、だいたいの本は目を通したので紹介不用w)。
しかしこの展望にいい、しかもかなりバランスのとれた本なのに、はてなではまだほとんどとりあげられてないのか! 驚いた。これだけみてもいかにいまの日本のネット圏内での議論がバランスを欠いてるのかわかるなあ。やれやれ。
ひえ〜アマゾンの書評もひどいなあ。イデオロギーをぶちまけてそれで終わり。むしろこの本を読むと、いかに交渉で成果をあげるのか、いまの政権ではほぼ絶望であることが浮き彫りにされたと思うよ。この本が交渉次第のメリットを打ち出せば打ち出すほどw。それとあたりまえだけど、よほど強烈なイデオロギーとなんらかのユニークな現実認識(これはほめてもいるw)をもたないかぎり、入門的な見地では、経済学の基本は比較優位の利益をうたうのは当たり前。入門や展望超えてどう判断するかはそれぞれの自由。いきなり、この本はTPPに好意的! と批判するのは、やれやれ、としかいう言葉はない。
あとどうでもいいけど、市場経済は参入退出が自由なんで、こういう交渉の枠組みで、貿易の自由化の命運が決するみたいな議論は僕は、TPPの賛否超えて、バカらしくってついてけない。
話を戻すけど、いきなり経済評論家たちの本を読むよりは、これを入口にした方がいいね。
それはさておき、今度、若手保守の集いにもいくので、そのときの下準備もかねておこうw
- 作者: 日本経済新聞社
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る