ホンダ社長のインタビュー感想

ホンダ、円高続けば正社員削減も…福井社長が言及
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20081220-567-OYT1T00021.html

 福井社長は「1ドル=90円、85円では、とても持ちこたえられない。国内生産はもっと減る」と追加減産の見通しを示した。具体的には、埼玉製作所(埼玉県狭山市)の閉鎖などが検討対象になる考えを示した。人員削減では「非正規社員がゼロになり、その先には正社員もあり得る」と述べた。10年春の新卒採用数は09年より1〜2割減らす考えも明らかにした。

 財界、産業界が経済学の基本中の基本を抑えていれば、いまの経済危機の真因に日本銀行の金融緩和の放棄があることは明白。本当に円高を緩和したいならば、財政政策だけでも、構造改革でも無理。

 猛烈な金融緩和と強力な財政政策の組合せというどの国でも深刻な不況のときにとる政策を財界は真剣に政府に要求すべき。日本銀行に対してはガンガンに批判活動を広報や政治的ロビー活動を通じてすべき。

 このブログにも日経連から最近アクセスがあるのだからどんな人がみているかしらないけれども、日本銀行に超金融緩和(準備への付利放棄、長期国債買いオペの増額、多様な資産の買取りなど日本銀行のバランスシートを急激に膨張させていくこと)を要求しないとぜったいに無理。それと同時に政府にもマネー(政府通貨)の発行を促すようにしなくてはいけない。規模的には20兆円。

 いまの状態で財務省が為替介入してもたかがしれてる。キーは日本銀行のスタンスにあるのだから。暴風雨が去るのを待つだけと思ったら日本にも自動車産業がなくなるかもしれない。ホンダ社長の認識は甘すぎるように思う。