雑感

 風邪なんだけれども熱はひいたんですが、どうも一昨日から喉と咳がでてしまい、こうなると長びくのが僕の体質でして、鬱は日々です。『このマンガがすごい』の最新版を読んだのですが、あまりにモーニングばかりで日ごろ読んでいる作品が多く得るものがまったくありませんでした。そして正直にいうとモーニング臭い作品は少々飽きてきたというのが偽りのない話でして。モーニング臭いというのは、僕にとっては「プチ内面」という言葉で表現できます。主要キャラのなんらかの感情的な固執を読者にわかりやすく「内面」として提起するような作風なのですが、あんまり深く追求してません(笑)。

 社会政策学会の冊子が店頭にあったので立ち読みしましたが、なんでこの学会の人たちはみんな金融方面はスルーなのでしょうか。私見ですが、国際的な業績でも日本の雇用の悪化や若い人たちが貧しくなることで顕在化してきた将来不安などは、日本のマネタリーな現象の解明なくしては不可能でしょう。その意味では今日的な社会政策とはまずなにをおいてもマクロ的な貨幣現象への取り組みが第一になるはずなのですが。そして多くの社会政策の重鎮たちが取り組んでいる問題も、それ自体がマクロ的な貨幣現象と取り組まないでは、永遠に解けないパズルのように思えます。そんなことをこの冊子を立ち読みしながら思いました。しかし皆さんも風邪にはお気をつけて

(追記)それと構造的失業が2%台後半程度だとすれば、実はロスジェネ世代の「氷河」が溶けにくいのは実際には構造的な要因(履歴効果)ではなく、相変わらずの循環的要因が大きく効いているという可能性も高いわけです。

社会政策―社会政策学会誌 (第1巻第1号創刊号(2008OCTOBER))

社会政策―社会政策学会誌 (第1巻第1号創刊号(2008OCTOBER))