上野泰也「「悪い物価上昇」で強まる消費者の生活防衛姿勢」

 うっかりチェック忘れのもの。『Voice』の上野論説と相互補完的な関係にある。ちょっと変わった視点は以下のもの。

: 最後に、明るい話を1つ。「悪い物価上昇」で消費全体が冷え込む中で、伸びている食品がある。それは、コメ。小麦価格の急騰を反映してパンやパスタが大幅に値上がりする中で、価格面での割安感が見直され、家庭でご飯を食べる量が増えている。総務省の家計調査によると、全国の2人以上の世帯が1カ月に購入したコメの数量は、今年1月以降、6か月連続で前年同月を上回っている(図表3参照)。これにあわせて、スーパーなどでは、お惣菜やレトルトカレーなどの販売数量が増加しているという。日本古来の農作物であるコメの良さが見直される機会、一種の「コメ回帰」が図らずも到来しているわけで、そこには潜在的に大きなビジネスチャンスがあると言うことができるだろう: