福井総裁昨日の答弁聞いて:感想編&ゼロ金利政策維持


1 確定申告の控えないのですか? 
2 昨日のエントリーでも書いたけれども、在任期間中に株売買しないというルールと今回の村上ファンドの解約って矛盾する行為なんですが?
3 解約を申込んだ時期とかそのほか、具体性まったくないですね(インサイダーとか村上Fやばしで手をひいた云々の疑念の未解消)
4 答弁からの感想じゃないけれども、昨日の暗黒大陸さんのいうように市場や政界ではすでに福井総裁を政治カード化とみなしてるんですが(ーー)
5 野党やる気なし+与党は総裁問題を政治カード化できて旨み多しですね。



 個人的にはむしろ昨日の政策決定後の総裁記者会見を聞いて、ゼロ金利当座預金残高削減を「別物」とする認識はあいかわらず納得できないと思った(時間軸効果からみれば前者は後者のちょうど極限に位置していて、当座預金残高を削減することは市場に時間軸効果の剥落化を伝える=ふぉわーどるっきんぐ風地ならしとして将来の利上げを伝えるので、両者は時間軸効果から「別物」とはいいえない)。予断をもって臨まないと総裁はいっておられますが、残高をこの調子で削減再開しだしたら、これはゼロ金利解除は次回か次々回に近々やりますのでよろしく哀愁と市場に地ならし発信中なわけですよ。まさに「予断」信号発信中なわけです。



 政策委員会は合議制といいながらも、中原伸之氏や岩田先生の指摘のように政策委員会は事実上総裁と日銀執行部の支配下にあるわけですから(え、おまえこそ予断だって?)、今後、政治カード化した総裁問題がどう日銀内部に影響を与えるんでしょうね。かなり強いファクターである気がしますが(なんといっても日銀は独立性自体を目的化してますので、それとの絡みソースをかけた上で今回の総裁問題もとらえないといけないかもしれません、あまりに政治経済的すぎる感想ですが)。それ次第ではゼロ金利政策の今後はダークゾーン、と考えているのですが、どうでしょうか?
(上にも書いたけどこれからの残高動向をみれば「今後」はわかるんですが)。