これはもう経済テロでは? 「一日一歩、三日で三歩戦略」で危機的状況でも金利上げる連中ばかり揃えるのか、日本銀行?

 総裁「誰それ」ネタは悪い冗談にしか思えないのでもう書くのをやめようかと思ったけれども、昨日の週刊誌二誌でのコメントの影響力があまりにも大きく、期待していただいている読者の方々も少なからずいるでしょうし、なにかしら問題の共有になればいいと思いますので、このバカげたネタを再記します。


 僕の知人の若い人が曰く、この日銀の総裁・副総裁選出は結果的に、日銀理論の持ち主(不況下でも金利を上げる清算主義者)を一人ずつ順繰りに採用している凄まじい「戦略」になっている、という見立て。


 すでに決定の白川氏がかって国会でこの長期停滞の間で失われた預金金利などを強調して事実上の日本銀行金利上げ路線の「地ならし」をしたのはあまりにも有名。まず一日一歩目


 さらに西村氏もこのままいくと副総裁選出が濃厚。この人事はすでにお伝えしたように鬼平派の推薦濃厚か? そして民主党の日銀理論派といえる仙石議員が、露骨に西村氏に低金利政策の転換=不況下での金利上げ戦略の採用を期待している、との報道あり。もし実際に選出なれば、これで一日一歩で、二歩目


 そして総裁候補として、これで山口泰氏(金融政策で構造改革を推進する、といっていて要するにデフレの清算主義効果に期待する人)ら日銀寄りの人が選出されれば、オール日銀派の三歩目が完成。この面子になったときはせいぜいがすでに何度も指摘した失敗としての利下げ、あるいは最悪は(もちろん彼らにとっては理屈にかなう)不況下での利上げ。一番ありえるのはともかく何もしないこと。僕からいえるのはもしこの三歩目が完成したら、ともかく「伏せろ!」とまるでガルブレイスみたいに皆にいうしかない!


 本当に、ビックリハウスで斧持った本物の狂人が出てくる映画ってあったけれども、本当の世界にもあるんだなあ。


(補)現代狂人二態

 拝金主義者は不況下で利上げに喜び、ニート論壇ルサンチマン君)は丸山真男ビンタの夢を追う。