経済

福田徳三、「福田徳三著作集」の紹介

社会政策(再分配政策も含む広範な社会改良政策)を戦前の日本で主導し、今日まで評価されている経済学者 福田徳三についての簡単な紹介の短文(藤原書店のPR誌「機」の昨年末に掲載されたものの草稿)と、本文中でも紹介した現在刊行中の一大プロジェクト『…

論説「「加計ありき」で発狂するワイドショーの安倍叩きがヒドすぎる 」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載の最新原稿です。どうぞご一読ください。ちなみに原題は「ワイドショーの経済学」です。かなり野心的な内容のはずです。http://ironna.jp/article/7235

夕刊フジ「官邸VS財務省 内閣支持率は危険水域 「ポスト安倍」は増税派ばかり…財政再建に動く石破氏、岸田氏、進次郎氏」に長文のコメント(by田中秀臣)を寄せました

官邸VS財務省 内閣支持率は危険水域 「ポスト安倍」は増税派ばかり…財政再建に動く石破氏、岸田氏、進次郎氏 以下にネット転載ありhttp://www.zakzak.co.jp/soc/news/170719/soc1707190012-n1.html

論説「民進党、勘違いしてませんか? 蓮舫氏「二重国籍」は元凶ではない 」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載の最新原稿です。どうぞご一読ください。http://ironna.jp/article/7162

論説「「消費増税、反アベノミクス」石破茂の総理への野望を阻止せよ!」by田中秀臣in iRONNA

石破茂氏の経済政策観を批判的に検討したものです。ご一読ください。http://ironna.jp/article/7084

J.S.ミル関連の資料メモ

「言論の自由」について少し考えていて、それに関連してJ.S.ミル研究の経済よりも邦語文献を少し漁っていた。 個人的には、停止状態論、女性論、そして上述した「言論の自由」について興味がある。pdfで参照できるもので未読だったものを中心に備忘録として…

論説「都議選惨敗、安倍首相に残された道は「消費減税」しかない」by田中秀臣in iRONNA

東京都議選では、民進党のハイパー惨敗、都民ファーストの大躍進、そして自民党の大惨敗、さらに共産党・公明党の堅調ぶりがわかりました。民進党についてはノイジー政党化がすすんでいるのが印象的です。ただあくまでも地方選挙だということはおさえておい…

飯田泰之『マクロ経済学の核心』(光文社新書)

飯田さんのミクロ経済学の簡潔な副読本『飯田のミクロ』と対をなすマクロ経済学の副読本『マクロ経済学の核心』(光文社新書)を拝読。 端的に素晴らしくいい。お世辞ではなくよく考え抜かれた名著だと思う。さまざまなマクロ経済学の副読本や初心者向けの啓…

論説「日銀の原田泰審議委員はヒトラーを賞賛してはいない。ロイターの記事は誤解を招く」by田中秀臣in NEWSWEEK日本版

原田泰日銀審議委員の発言の真意について書きました。ロイターの記事、特に英文の題名など誘導色がきわめて強く、また発言の一部のみに注目することで誤解を招くと思います。このような報道が本当に最近は多いですね。http://www.newsweekjapan.jp/tanaka/20…

高橋洋一『「日経新聞」には絶対に載らない 日本の大正解』

経済書を読みなれた知人たちが「面白い!」と一様に言ってるので、さっそく頂戴した本を斜め読みしたが、これはwww 高橋さんのいつものあの調子で、ずばずばと単刀直入かつ論理的&事実つきで語る記述は実に面白い。経済、政治、そして安全保障とこれだけ…

ドナルト・ウィンチ死去

最近、自分に影響を与えた経済学者の死去が多く寂しいですね。ウィンチ氏は経済思想史や思想史での貢献が知られている、その分野での大御所です。日本でもいくつかの主要著作が翻訳されていて、『古典派政治経済学と植民地』、『アダム・スミスの政治学』、…

若田部昌澄「日本のケインズ主義に貨幣理論がないのはなぜか」in『リフレが日本経済を復活させる』

昨日のトークイベントの席上で言及した、日本のケインズ主義とマルクス主義のドッキングした形態で、そのため貨幣理論が軽視されている思想的起源として、杉本栄一の『近代経済学の解明』(1950)を例示しました。 この観点から杉本栄一もそうですが、その影…

トークイベント「田中秀臣、現代経済学ひとり語り」in荻窪ベルベットサン

ほぼ毎月やってるトークイベントですが、今回は、たまにはというか初めてほぼひとりで経済問題を語ろうという企画です。ただひとりで語るのはいいんですが、やはり美女と語り合いたい(笑。そういうわけで、自分の中で最上位にいる美女、松永かなみさんにお…

報告資料「住谷悦治と吉野作造―東大講義から『閑談の閑談』まで―」in日本経済思想史研究会(吉野作造記念館)

本日の報告資料を以下に掲載。無断引用は厳禁。住谷悦治と吉野作造―東大講義から『閑談の閑談』まで― 田中秀臣(上武大学) はじめに 住谷悦治(1895-1987)は、日本経済学史研究の先駆者のひとりであり、また戦前は学者・ジャーナリストとして、戦後は同志…

経済学史学会で討論者

経済学史学会で討論者になりました。 徳島文理大学でのもの。 http://jshet.net/modules/contents/index.php?content_id=108 布施豪嗣(慶應義塾大学・院)氏の「古典派としての石橋湛山」について討論者でした。上記のリンク先に、布施氏の報告の概要があり…

北朝鮮経済メモ

北朝鮮経済についてのメモの第二弾(2014年に作成して以来)。北朝鮮経済・人権問題についてのリンク集(個人的メモ)2014年9月に作成したもの http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140909#p1北朝鮮基礎データ 外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/…

論説「加計学園、前川氏の爆弾文書よりヤバい「レント・シーキング」 by田中秀臣 in iRONNA

毎週の連載です。今回は「加計学園問題」を経済学の単純な概念(レント・シーキング)を利用して説明してみました。 規制緩和側に合理的で、なおかつ国民全体に益があることを示しています。一部のメディアや野党の発言に翻弄されることなくぜひご一読くださ…

「オリラジ中田案、チケトレ開設……チケット転売問題の行方は? 経済学者・田中秀臣氏が解説」in Real Sound

オリエンタルラジオの中田さんのチケット転売対策、チケトレの開設など、チケット転売問題は、さまざまなイベントで話題になっています。主に経済学的視点からこの問題について言及しました。自分でもこの問題について簡単な論説を書いてみたいな、と思って…

住谷悦治関係メモ

住谷悦治の評伝『沈黙と抵抗』以降で、やり残した論点に関するメモや見つけた論文など『クラルテ』関係李修京「国境を越えた文化交流一クラルテ思想に影響を受けた日韓文学者」 http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170521005013.pdf?id=ART0007320294…

論説「文政権の経済政策」by田中秀臣 in 産経新聞

今日の朝刊に掲載された論説です。文政権の経済政策の行方ともしそれが実施されたときの予測などを書きました。

論説「デフレ崖っぷちの韓国、文在寅がハマる「財閥改革」の罠」by田中秀臣 in iRONNA

毎週連載のものです。よろしくお願いします。http://ironna.jp/article/6568

韓国経済メモ

単に備忘録IMFの韓国経済の統計一覧 http://ecos.bok.or.kr/jsp/use/releasedate_e/p_SddsData.jsp韓国統計局(失業率4.2%など) http://kostat.go.kr/portal/eng/index.action韓国の雇用状況の報道記事 http://japanese.joins.com/article/989/228989.html…

論説「小泉進次郎が「こども保険」にこだわるホントの理由はアレしかない」by田中秀臣in iRONNA

毎週の連載です。題名は何度も書いてますが、僕の裁量はなく、編集部が勝手につけてるものですw。今回の「アレ」って(笑。 内容は、しかし笑うところはもちろん一切なく、東日本大震災から続く、財務省増税路線の非人道的かつ、姑息で卑怯なやり口を指摘し…

アラン・H・メルツァー、米国中央銀行の歴史、リフレ、ケインズ解釈の独自性

アラン・H・メルツァー氏が逝去。なんといっても米国中央銀行の包括的な歴史を書いたことで著名。日本ではデフレ論争で、我々リフレ派に近い見解を述べていた(為替レート目標など)。さらにケインズ解釈でも独自の見解を示していて、その翻訳もある。ご冥福…

ウィリアム・ボーモル、文化経済学・デフレ論争関連

ウィリアム・ボーモル氏が逝去された。享年95歳。ノーベル経済学賞級の貢献をしていながらついにその栄誉に俗することなく終わった。 ボーモルの業績については「ワシントン・ポスト」に追悼文がでているのでそれを参照されたい。 https://www.washingtonpos…

リフレ派のマスターのひとりの直言!:森永卓郎『消費税は下げられる!』

森永卓郎さんは、時論レベルではほとんど表だって言われていなかった日本銀行批判の口火を切った『日銀不況』(森永さん含め、野口旭さんら参加)で、昔関東軍、今日銀というキャッチフレーズとともに、事実上のリフレ派(デフレを脱却して低インフレで長期…

高校生や大学入学前の勉強はこれで十分、他はほぼ不用:坂井豊貴『ミクロ経済学の入門の入門』

経済学をまったく知らないと、経済学の教科書の冒頭の諸概念(機会費用、需要供給の分析など)を理解すると、なんでこんなことを勉強しなければいけないのか? と素朴に思うことがあるだろう。あまり現実の課題と結びつかないという印象がある。 特に高校生…

経済と安全保障とを総合的に理解できる時論の書:高橋洋一『なぜ日本だけが理不尽な世界で勝者になれるのか』

高橋さんから頂戴しました。ありがとうございます。 さまざまな媒体に寄稿した時論を丁寧に書く加えてまとめた、まさに現代と闘う経済政策助言者の本です。 いきなりですが、最近、高橋洋一=セルジオ越後説が、僕の近辺で浮上してきてますw。ちょっとご尊…

論説「エンゲル係数、29年ぶり高水準が裏付ける「ニッポン貧困化」のウソ」by田中秀臣in iRONNA

毎週お届けする経済論説の連載です。今回は、エンゲル係数のような指標を悪用して政権批判に使う人達を念頭において書きました。特定の指標しかもそれを筋違いの方向で利用して、マクロ経済政策を全否定する人達の悪意には驚きます。もっとまっとうな批判が…

非常に読みやすい中級ミクロの傑作の登場:スティーヴン・レヴィット他『レヴィット ミクロ経済学 基礎編』(安田洋祐監訳、高遠裕子訳)

『ヤバい経済学』で世界的に著名なスティーヴン・レヴィットが手掛けるミクロ経済学はどんなものか。応用にすぐれた、洞察に満ちたテキストになるだろうことは実物を見る前から多くの人が期待していただろう。2013年にでた原書はその意味では期待を裏切らな…