2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ニーチェの著作を読む人にふさわしい入門書のひとつ。適菜さんの翻訳『キリスト教は邪教です!』(現代語訳アンチクリスト)を読む前としてもいいし、読んだ後でもいいと思う。こんなにニーチェがわかりやすく、また現代的な意義を持ち続けているかがわかる…
『日本建替論』に続いて道端カレンさんに書評していただきました。ありがとうございます。しかもカレンさんが経済書をレビューするときにいつも感心するのですが、並みの経済専門家よりもよほど適確に論点をまとめて、勘所を講評されているところです。本当…
現状のデフレ脱却については日本銀行の政策転換という金融政策の在り方を変えることがデフレ脱却の必要条件と考えている。 しかし財政政策をあえて積極的に行うならば、それは公共事業の景気拡大効果という「神話」にすがるべきではない。もちろん社会的に必…
現在、1ドル87円台である。日本銀行の政策転換もなく単なる安倍首相の決意表明によって市場が刺激され緩やかなペースで円安は進行している(もちろんその動きは基本的に不安定だと理解した方がいい。日本銀行はいまだ何の協調も行っていないからだ)。米国…
NHK Eテレのニッポンのジレンマの感想…といっても今年の元旦の夜に放送されたものではなく、ちょうど一年前の元旦に放送されたものの書籍化をいま読んでの感想。かなり長く読んだまま感想書かずに放置してたので新しい放送回を記念して書いてみた。 このとき…
NHKニュースで以下のような報道がされた。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130101/k10014548111000.html 日銀は、今月開く金融政策決定会合で、安倍総理大臣がデフレからの脱却に向けて求めている、物価上昇率の目標を2%に設定する政策協定を締結する方…
アベノミクス(安倍首相の物価目標政策などのデフレ脱却政策)は危機に直面している。いや、日本を20年にわたり停滞させているデフレ脱却はその実現の危機に早くも直面しているといったほうがいい。 たかだか0.1%程度の長期利子率上昇で国債リスクを喧伝した…
いま店頭にある『週刊文春』の宮崎哲弥さんの論説です。日本銀行問題をめぐるマスコミでよくみかける主張への反論を書いています。内容は全面的に賛成です。ぜひ一読お願いできればと思います。「安倍首相の大胆な金融緩和などは日本銀行の独立性を侵犯する…
素晴らしい本だ。それ以上に研究とは、啓蒙の在り方とは、そしてそもそも人間とはなんだとろうか、という思いを何度も本書の通読中に思った。語り口はやわらかくまた優しいが、時に熱情的なメッセージが冷静に刻み込まれている。同時代の“全体像”を出会い喫…
明けましておめでとうございます。今年もこのブログEconomics Lovers Liveを御贔屓のほどよろしくお願いいたします。日本がデフレを完全に脱却してリフレーション過程に入るかどうか、そのまさに瀬戸際といいますか、希望と不安の感情といいますか、いままで…