2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

若田部昌澄『「日銀デフレ」大不況』

石橋湛山賞受賞とタイミングを一にして、若田部さんの新刊が登場です。 非常にわかりやすい語り口で、日本銀行の現状の政策スタンスが、日本経済を脆弱なものにしていること、これを解決するには、日本銀行法を改正してインフレ目標の導入を図るなど、日本銀…

若田部昌澄さん、第31回石橋湛山賞受賞

本日発売の『週刊東洋経済』誌上などで公表されていますが、若田部昌澄さんが、第31回石橋湛山賞を『危機の経済政策』(日本評論社)によって受賞されました。リーマンショック以降、経済危機が発生し、長期停滞が深まる中で、大変すばらしいことだと思いま…

ヘンリー・ハズリット『世界一シンプルな経済学』

ヘンリー・ハズリットはリバタリアン(個人の自律性や市場の効率性、政府・官僚への制約を中心にした考え)の啓蒙家と一部の人には知られている人物であった。若田部昌澄さんの本書解説では、ハズリットの経済思想は主に古典派経済学とミーゼスらのオースト…

若田部昌澄『「日銀デフレ」大不況 失格エリートたちが支配する日本の悲劇 』

Amazonなどで予約可能です。アマゾン情報では28日に店頭に並ぶとのこと。僕はまだ中身を読んでないので予断ですが、副題からはここ最近の日本銀行問題が政治的な問題である、という視点が濃厚に出ているのではないか、と思います。 どんな内容か楽しみです。…

宮崎哲弥のトーキングヘッズ

宮崎哲弥さん「宮崎哲弥のトーキングヘッズ」に今度の金曜夜9時から約1時間出演します。http://asahi-newstar.com/web/38_talking/?cat=18よろしくお願いします。

bewaadに一言

リフレ政策支持とかもう言わない方がいいと思う。ちゃんと見てる人はもうそういうふうに君を思っていない。リフレ政策が現実的選択肢にあがってくると、それの批判に特化する。建設的な意見などゼロ。どんなに好意的にみても、君はリフレ政策支持で君に期待…

松尾匡『不況は人災です!』

献本していただきました。ありがとうございます。細部で、松尾さんらしい独特のこだわりがあり、松尾さんが大学の先生としての得た若い人たちとの交流や、地域経済との積極的なかかわりなどを通じて、見聞したことがベースにあるすぐれた経済政策論ですね。 …

千葉景子法相の継続を批判しても選挙民も無視ならブログまで無視

内藤陽介さんの千葉景子法相の留任を批判するブログの記事は妥当なものだと思う。http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-1894.html 一部抜粋 そういえば、最高裁に飾られている正義の女神像は目をつぶっただけですが、法務大臣室の女神像にはしっか…

高橋洋一「みんなの党の大研究」

これから『夕刊フジ』で三回連続で書くようです。参院選で法案提出できるためには提案者以外に10名必要なので、今回のみんなの党の躍進はその条件をみたし、単なる少数政党とは異なる役割を負うというのが高橋さんの意見です。「従来の少数政党とは異なり、…

金子洋一さん(デフレ脱却議連)当選、みんなの党(日銀法改正案提出)躍進

金子さん、おめでとうございます。デフレ脱却のためにこれからも頑張ってください。しかしこんなに選挙真剣に見たのは初めてでは? 神奈川県民の見識は見事。 しかし管首相の敗戦の弁での、国民の危機意識が足りないとか、日本とギリシャとの安易な比較とか…

岡田靖さんの読書リスト

Twitterで忘れないうちに、岡田さんの読書リストを覚えてる範囲で書きとめたけど、これはそれをまとめたもの。日本のリフレ派の著作は基本的に省略。小室直樹『危機の構造』(かなり影響うけたといってた)。アンドレスキー『社会科学の神話』(これでその影…

かってないほどの盛況だとか

浜田宏一先生の昨日の講演「グローバル金融危機から日本をいかに救うか」、かってないほどの盛況だとかで、やはり浜田先生のお話ももちろんありますが、現下の政策問題についての関心の高さではないかと思いました。で、僕は宣伝しておきながら(笑)、行き…

フランスのコミック文化を知る絶好の機会

前回は日本のマンガ愛好者の底の浅さと懐の硬さ 笑 に負けて開講をみなかった、原さんの「バンド・デシネを発見する」。いまは荒木飛呂彦のバンド・デシネなど一般にも少し情報が伝わってきただけに好機だと思います。ぜひ、みなさん、受講してマンガに関す…

いまのところの年度ベスト3(政治&経済)

今年出た本で、ベスト3を政治分野と経済分野で選んでみた。経済は翻訳や未翻訳抜かして日本語オリジナルのものだけ。政治は未翻訳新刊でもあげた。もちろん自分の本(『デフレ不況』は選ばない)。経済部門 第一位 片岡剛士『日本の「失われた二〇年」』文…