2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

行動経済学からの経済制度設計

三作ぐらい後の著作のために購入。 Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness作者: Richard H. Thaler,Cass R. Sunstein出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 2008/04/08メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 35回こ…

パイプ理論という比喩

1 パイプが詰まった=ポンプの強水圧でつまりを一気に流す人たち 2 パイプが詰まった=詰まりをより分けて、さらにポンプの強水圧でもオッケイとする人たち*1 3 パイプが詰まった=詰まりを用心深くよりわければいい、ポンプは弱水圧でもいいと考える人た…

ZAITEN特集『大学半減』

知人の情報で購入。文科省も危険視する98大学法人とかいろんな危ない大学情報とか。このブログをみている何割かはおそらく大学関係者だろうからこんな雑誌もでてますということでご紹介。連休は結局ずっと原稿書いて終わりそう。 ZAITEN (財界展望) 2008年…

宝くじでもあたったかのような購買記録

ついに(笑)池田信夫氏の本を初購入。主要三作全部買うつもりでいったが、結局、『過剰と破壊の経済学』のみ。他に購入したのは、堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』、海部美知パラダイス鎖国』、勝間和代『お金は銀行に預けるな』、波頭亮・茂木健一郎『日本…

齋藤孝『あなたの隣の<モンスター>』

ご恵贈いただきました。ありがとうございます。奇しくも今日のコメント欄でboxmanさんと本田透氏の『電波男』や三砂ちづる氏の『オニババ化する女たち』を話題にしていましたので、この「モンスター」関連の話題はタイムリーでした。あなたの隣の“モンスター…

トマス・シェリングのトイレをでたらめに流す、を求めて

昨日のグリーンスパンエントリーの続きはどうしたって? いや、いま忙しいですよ、今度の新刊の締め切りが近いのでここ1週間ほど大変でしてごにょごにょ。 というわけでそんな多忙な私が朝一で調べているのが、デビットが望月さんの訳した日本版の増補版『ヤ…

安冨歩『生きるための経済学』

この本には個人的な理由で非常に驚いた。本書の核をなすのは、「選択の自由」型経済学への批判に加えて、自己欺瞞論にある。このブログを以前から読まれていたりする方には僕もこの自己欺瞞論や「多様な私」論に強い関心があるのをご存知かと思いますが、そ…

ふと、思ったが‥‥

日本経済思想史研究会のアナウンスを頂いて、今回の大会のテーマが「韓国と日本 その経済思想の交流」なんだ、ふ〜んと思い、プログラムを棚に投げてから、しばらくして、ふと脳裏をかすめるものが。あれ、考えたら僕って日本の経済思想史・経済学史研究者(…

日本の本棚がグリーンスパンに冷たい

『グリーンスパンの正体』『検証グリーンスパン神話』などというグリーンスパン批判本が結構評判みたいでよく書店でも眼にする。ちょっと読んでみて、さすがにそれはグリーンスパンが気の毒ではないか、という記述も多い。特に前者は19年間の議長時代を二つ…

『m9』を読んだ

新雑誌『m9』では、たぶん衆目の一致するところは、掟ポルシェ氏の人相と物言いがためになる「ゼロ年代アイドル論」と、それとこれまた描かれた人たちの人相が注目の「潜入!! プロ市民集会レポート」が断然に面白いということではなかろうか。前者は00…