山形浩生vs増田悦佐

 どうも体調がよくないのだが、それでも書くことぐらいはできるという一番中途半端な感じ。さて掲題の話だけど、山形浩生さんのジェイコブス『アメリカ大都市の死と生』の翻訳について、増田悦佐氏が的外れな批判をして訂正したという話を読んだ。

増田のジェイコブズ翻訳に関する記述が修正された件
http://cruel.hatenablog.com/entry/2016/02/26/161225

増田悦差のジェイコブズ歪曲
http://cruel.hatenablog.com/entry/2016/02/20/001436

「差」は佐のタイポだが、増田氏はこの種の対応ちぐはぐな批判をする傾向があるのかな、と思った。上念司さん他が目撃者なんだが(笑)、増田氏とはじめてチャンネル桜の討論で同席したときに、いきなり増田氏から「あなたから批判されてる」といわれて驚いた。なぜなら当時、このブログでも十分わかると思うが、増田氏のアメコミ論をかなり弁護していたからで、批判するとはおよそ真逆だったからだ。実際には、彼が自分を批判していたと思ってたのは、池田信夫氏のことで僕ではなかった。しかしかなり強い口調での批判だったので驚いたわけだが、まずは批判する前にその批判の対象が正しいのかどうか検討してからなさったほうがいいように思う。この山形さんの案件をみて、昔あったことをふと思い出した。ちなみにアメコミ論については、山形さんも増田さんの理解にかなり好意的だったので、それも考えるとなんとも微妙な気持ちになる。

 最近は、増田氏がどんなものを書いているのかまったく興味がないけど、一昨年も再読したが、それなりに増田氏のアメコミ論はいろいろ発展しがいのある面白いものだと今でも思っている。経済論はいただけないけど。

アメリカ大都市の死と生

アメリカ大都市の死と生

発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学 (ちくま学芸文庫)

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日本型ヒーローが世界を救う!

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