循環的失業と構造的失業とその「真ん中」

 昨日の朝つぶやいたものを以下に。

 そのうちマクロ経済政策では改善できないレベルの雇用問題がより顕在化してくる(もちろんいまでもあるが、そこしか目立たなくなるのでより社会で注目されてくる)。そのとき安倍嫌い主義者や反リフレたちは、そういうマクロ経済政策では解決できない問題の解消までリフレに求めだす。そういう連中。

 マクロ経済政策(いわゆる金融政策と財政政策)で解決できる雇用問題の典型は、循環的失業。派生的には例えば職場環境の改善(ブラック企業の淘汰など含む)などがあるかもしれないがいずれにせよ派生的。マクロ経済政策で解決できない雇用問題の典型は構造的失業。この循環的ー構造的の「中間」あり。

 この「中間」はいわば構造的にみえた循環的失業部分。具体的には人手不足のために企業が最適ではないと思う人達も採用する、高齢者雇用などの一層の促進などで象徴される。この「中間部分」を勘案すると、真の構造的失業はおそらく2%台後半だというのが、従来からの僕の見立て。

 ここらへんの見立ては以下の著作を参照。

雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 (生活人新書)

雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 (生活人新書)