銀行の貸出条件緩和とデフレ

 ある匿名さん(ブロック済)が、質問だか他人の時間奪うためだかのつぶやきで、「倒産件数が減ったのは東京商工リサーチによれば貸出条件が緩和されたからだ」と、どうも金融政策など景気対策の効果を批判したいんだかなんだかわからない、例によって(反リフレ系の人特有の)要領を得ない質問をしてきた。

 以下はtwitterで書いたものをコピペしただけ。

東京商工リサーチのレポートhttp://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20141210_01.html にあるようにキーポイントは「リスク管理債権」の減少。

 2001年に不良債権についての分析を『構造改革論の誤解』で書いたが、リスク管理債権の増減はデフレと相関している。デフレ的状況が強まれば増加し、弱まれば減少する。では、銀行の貸出要件の緩和にリスク管理債権の増減が関わり、そのリスク管理債権の増減にデフレが関わるならばまずデフレとめよ。

 そしてその東京商工リサーチのレポートにあるように二年続けてリスク管理債権が減少しているということは、デフレの縮減とまさに同じ。デフレ縮減は金融政策の効果。安倍嫌い主義がみようとしない、アベノミクス第一の矢の直接的な効果が、銀行の貸出条件緩和にも寄与している。基本はそれだけの話(細かいこと言い出す人はセンスと経済学の理解を疑った方がいいのでご用心 笑)。

以下の書籍はぜひ読んでおいてほしい。

構造改革論の誤解

構造改革論の誤解