“長期金利急騰”を「国債暴落」や「日銀の思惑外れ」のごとく煽る者たちこそ日本停滞の一因だ

 国債長期金利が“急騰”したそうである。たかだか0・8%だが。マスメディアは煽る方がもうかるので、自らの無知を恥じることは永久にしないだろう。

 政府(菅官房長官)の「株高や為替安の帰結の国債金利上昇なので健全」という趣旨の発言は妥当だ。僕のみたところ首相、官房長官、そして山本幸三議員がリフレ政策(日銀の大胆な金融緩和)を十分に理解している。あとは知らない。

 野党でもリフレ政策を完全に理解している金子洋一議員はすぐに以下のようにつぶやいている。立派だ。
https://twitter.com/Y_Kaneko/status/334278397024952320

官房長官の説明は文句なく正しい。自民党の批判をするならもっと違った観点からしなければならない。➡株価上昇で債券から株式に資金がシフト=長期金利上昇で官房長官

それをうけて僕もtwitterにつぶやいた(一部修正して以下に掲載する)

 債券から株に資金がシフトし、緩やかに長期金利が上がっても、いわゆる「国債暴落」など起こらない。日本銀行が債券を吸収し、なおかつ中長期のコミットメントをしっかりしているので問題はない。これが基本ラインだ。市場の調整を嫌う連中こそ、日本の雇用や富の損失をもたらしていた連中である。断言。
 しかし日銀の政策転換の前後で、本当に気が付けばもう5月か。なんか激動の半年だったなあ。まだ日銀が完全リフレ政策を採用してから一月。「アベノミクスの賞味期限」とかいうのはバカか、商売になるからいってるだけで本当の政策効果はこれからが本番。先は長い。リフレとはデフレの毀損を修復する旅。
 長期金利急騰とかいうニュース。本当に額面だけみて語るおバカさんメディアが多い。期待インフレ率の「急騰」なんか眼中にない。実質金利でなぜ理解しないのか。本当に骨髄まで旧日銀理論がしみてるわけね。経済学一から学べ。

これからも日本の停滞をもたらした人たちとの闘いは続く。もちろん「転向」=意見の転換はウェルカムだ。それを期待している。