大谷和利『成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか』

 編集部から頂戴しました。ありがとうございます。企業のブランディング戦略で、いまの国際的な主流は「写真」「動画」などのビジュアル中心であり、日本のように「文字」中心のブランディングは遅れている、ということを、その理由や具体的な企業の事例を豊富に掲載しています。

 冒頭では日本のマスメディアと欧米では、ビジュアルの活用で2、3倍もの開きがあることが実例をともに紹介されてます。確かに日本のネットでも配信みてても日本のメディアのビジュアル面でもやる気のなさは半端ないです(というかそもそもネットを軽視、敵視?している感がいまだにありあり)。

 本書の終わりの方で、

「つまり、海外で日本のニュースや企業が話題になりにくい要因の一つは、日本から海外の報道機関向けに発信される「ビジュアル込みの情報」が圧倒的に不足している」

 ことであると指摘されています。なるほどな、と思わせます。その対処方法としてのフォトストックの活用なども具体的に紹介されています。

  また本書では、僕向きとしては(笑)、KARAや中国の女優などのイメージ戦略におけるビジュアル露出の利用の仕方が丁寧に解説されていて便利でした。

成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか 一枚の写真が企業の運命を決める (現代ビジネスブック)

成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか 一枚の写真が企業の運命を決める (現代ビジネスブック)