財政政策の論点

荻窪ベルベットサンでのトークイベント資料で利用したものにちょっと手を加えたもの。

財政政策中心ではダメ

1)90年代後半に積極財政政策は使用済み。7年間で120兆超。デフレ傾向は払しょくせず。ちなみに日銀も「ゼロ金利」まで「緩和」したつもり。財政赤字の深刻化と潜在成長率の低下への貢献。

2)社会資本整備(既存インフラのメンテ)と景気・雇用対策がごっちゃ。

インフラの更新投資は重要

3)景気・雇用対策としての限界
  マンデル・フレミング効果
  供給制約説(クルーグマン、飯田)
  一時的なものはダメ。長期的な財政政策の工夫と困難

4)雇用対策
 しばしば論壇や政策で話題になるが、なぜ公共事業「だけ」なのか? 利権や特定政党プロパガンダ仮説
 公的雇用の重要性(×現実は真逆で公的雇用は減少)⇒先進国でも公的雇用が低レベルなのが日本(韓国も同様)。
 ケインズ・置塩・松尾仮説(期待賃金率を高める=所得政策)

5)バラマキ論者 is right